Braveのブックマークエクスポートとは?
Braveブラウザは、プライバシー保護に特化した次世代型のウェブブラウザとして注目を集めています。その一方で、ユーザーが日常的に利用する「ブックマーク」の管理も非常に重要な機能のひとつです。
特に、パソコンを買い替えたり、他のブラウザに乗り換えるときには、ブックマークの「エクスポート(書き出し)」機能が役立ちます。
ブックマークのエクスポートとは、現在Braveに登録されているお気に入りのWebサイトの一覧をHTML形式のファイルとして保存する機能です。
このHTMLファイルは他のブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edgeなど)に読み込ませることで、ブックマークを簡単に引き継ぐことができます。
また、Braveユーザーの中には「いつの間にかデータが消えてしまった…」という不安を抱える方も少なくありません。
そうした場合に備えて、ブックマークを定期的にエクスポートしておくことで、データのバックアップとしても活用できます。
このように、Braveのブックマークエクスポート機能は、単なる引っ越しツールとしてだけでなく、「データ保護のための備え」としてもとても重要です。
次のセクションでは、実際にエクスポートする具体的な手順を詳しく解説していきます。
Braveのブックマークエクスポートとは?
エクスポート機能の概要と活用シーン
Braveブラウザに搭載されている「ブックマークのエクスポート機能」は、現在登録されているお気に入りのWebサイトの一覧を、HTML形式のファイルとして外部に保存する機能です。
このHTMLファイルは、Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなどの他ブラウザにインポートできる汎用形式となっているため、異なる環境間でのブックマークの移行に非常に便利です。
たとえば、次のようなシーンでエクスポート機能が役立ちます:
- 新しいパソコンに買い替えた際、古い端末のブックマークを移したいとき
- Braveから他のブラウザへ乗り換えたいとき(またはその逆)
- 仕事用とプライベート用など、複数デバイス間でブックマークを共有したいとき
- 万が一の故障やトラブルに備えて、定期的にデータをバックアップしておきたいとき
特にBraveのようなカスタマイズ性の高いブラウザを使っていると、ブックマークも細かく分類・整理されている場合が多く、失ってしまうと非常に不便です。
こうした事態を避けるためにも、エクスポートによる定期保存を習慣化することが理想的です。
なお、エクスポートされたHTMLファイルはテキスト形式なので、データの中身を簡単に確認したり、場合によってはメモ帳などで編集することも可能です。
引き継ぎ・バックアップの重要性
ブックマークは、日々のウェブブラウジングにおいて時間短縮と情報整理を助ける大切な資産です。特に、仕事や学習、投資リサーチなどで数十~数百のサイトを保存しているユーザーにとって、ブックマークの消失は大きな損失につながります。
Braveブラウザでは、アカウント不要でも基本的な機能が使える一方で、同期機能を有効化しない限り、ローカル端末に保存されているデータはデバイスごとに独立しています。
つまり、PCが故障したり誤って初期化した場合、ブックマークも一緒に消えてしまうリスクがあります。
こうしたリスクに備える方法として有効なのが、「ブックマークのエクスポートによる手動バックアップ」です。これにより、重要なサイト情報をいつでも復元できる状態に保つことができ、トラブル発生時の精神的な安心にもつながります。
また、エクスポートしたファイルをクラウド(Google DriveやDropboxなど)に保管しておけば、複数端末間での手動引き継ぎも容易になります。
Braveを使い続ける方も、今後他ブラウザを併用する可能性がある方も、ブックマークの定期的なバックアップは大きなメリットとなるでしょう。
ブックマークをエクスポートする手順(PC版Brave)
設定メニューからエクスポートを開始する方法
Braveブラウザでブックマークをエクスポートするには、数ステップの簡単な操作で完了できます。Windows・MacどちらのPCでも基本的な流れは同じです。以下はその具体的な手順です。
- Braveブラウザを開いた状態で、右上の「≡(三本線メニュー)」または「点3つのメニュー」アイコンをクリックします。
- メニュー内の「ブックマーク」→「ブックマークマネージャ」を選択します。
- ブックマークマネージャ画面の右上にある「点3つ(その他)」メニューをクリックします。
- 表示されたメニューから「ブックマークをエクスポート」を選択します。
- ファイル保存のウィンドウが表示されるので、任意の保存場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします。
これで、ブックマークのエクスポートは完了です。保存されるファイルの拡張子は .html
で、他ブラウザでも読み込める汎用的なフォーマットとなっています。作成されたHTMLファイルは、後述するインポート手順を使って、別の環境に簡単にブックマークを移行することができます。
この手順は非常にシンプルでありながら、Braveユーザーが安心してブックマークをバックアップ・引き継ぎできる重要な操作です。以降は、保存形式や注意点について詳しく見ていきましょう。
HTML形式で保存する際の注意点
Braveでエクスポートされるブックマークファイルは、すべて「HTML形式」で保存されます。
この形式は、インターネットブラウザ間で共通して使えるデータ構造のため、ChromeやEdgeなどへの移行もスムーズに行えます。ただし、エクスポートに際していくつかの注意点があります。
まず1つ目は、「保存先」の選択です。デスクトップやドキュメントフォルダなど、自分が後で簡単に見つけられる場所を選ぶことが重要です。保存先を見失うと、再度エクスポートする手間が発生します。
2つ目の注意点は、「ファイル名」の扱いです。Braveでは初期状態で「bookmarks.html」として保存されますが、複数回エクスポートする予定がある場合は日付や端末名を含めてリネームすると、後から管理しやすくなります(例:brave_bookmarks_2025_06.html
など)。
また、HTMLファイルはあくまで「静的な一覧情報」であるため、タグやフォルダ構造は保持されますが、「サイトごとのアイコン(ファビコン)」や「閲覧履歴」「パスワード」などは含まれません。これは、ブックマークだけを安全に移行するための仕様です。
最後に、HTMLファイルを誤って開いて編集すると、正しく読み込めなくなる可能性もあるため、基本的にはファイルを直接開かず、そのままインポート用に保管しておくことをおすすめします。
保存ファイルの確認方法
ブックマークをエクスポートした後は、保存されたファイルが正しく存在し、内容に問題がないかを確認しておくと安心です。特に初めてエクスポート操作を行った場合は、意図したフォルダに保存されているかどうかを必ずチェックしましょう。
確認方法としては、まずファイルマネージャ(Windowsならエクスプローラー、MacならFinder)を開き、先ほど指定した保存先フォルダへ移動します。デフォルトでは「bookmarks.html」というファイル名で保存されているはずです。
このHTMLファイルは、ブラウザやテキストエディタで中身を確認することも可能です。たとえばChromeやEdgeでHTMLファイルを開くと、保存されたブックマークの一覧がリンク形式で表示されます。
また、メモ帳やVisual Studio Codeなどのテキストエディタで開けば、内部のHTML構造を直接見ることもできます。
ただし、中身を編集してしまうと読み込みエラーの原因になる可能性があるため、確認だけにとどめておくのが無難です。
また、複数のブックマークファイルを保管する場合は、ファイル名に日付や用途を加えておくことで混同を防げます。
さらに、将来的な移行・復元のために、Google DriveやDropboxといったクラウドストレージに保存しておくこともおすすめです。これにより、デバイスが故障した場合でも、オンライン上からすぐにアクセスできます。
エクスポートしたブックマークのインポート方法
他ブラウザ(Chrome/Edge)での読み込み手順
Braveからエクスポートしたブックマークファイル(HTML形式)は、Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、主要なブラウザでも簡単にインポートできます。操作方法は非常にシンプルで、基本的には数ステップで完了します。
以下は、Google Chromeでの読み込み手順です:
- Chromeを開く
- 画面右上の「︙(縦の3点)」メニューをクリック
- 「ブックマーク」→「ブックマークと設定をインポート」を選択
- 「インポート元」で「HTMLファイル」を選択
- 「ファイルを選択」ボタンをクリックし、先ほどBraveからエクスポートしたHTMLファイルを選択
- 「開く」をクリックすれば完了
同様に、Microsoft Edgeでも以下の手順で読み込めます:
- Edgeを起動し、右上の「…」メニューを開く
- 「お気に入り」→「お気に入りの管理」→「インポートまたはエクスポート」
- 「ファイルからインポート」を選択
- 保存済みのHTMLファイルを選んで「開く」
これにより、Braveから移したブックマークが自動的に新しいブラウザへ取り込まれ、元のフォルダ構造も反映されるため、違和感なく使い始めることができます。
なお、インポート後は「ブックマークバー」や「その他のブックマーク」などに分類される場合があるため、初回確認時に場所をチェックするとスムーズです。
Braveへの再インポート方法
エクスポートしたブックマークを再びBraveブラウザに取り込む(インポートする)ことも可能です。これは、新しいPCでBraveをインストールしたときや、誤ってブックマークを削除してしまった場合の復元手段として活用できます。
手順は以下の通りです:
- Braveブラウザを起動
- 右上の「≡(三本線メニュー)」もしくは「︙(縦3点メニュー)」をクリック
- 「ブックマーク」→「ブックマークと設定をインポート」を選択
- 「インポート元」で「HTMLファイル」を選び、「次へ」をクリック
- 「ファイルを選択」画面が表示されたら、保存しておいた
bookmarks.html
ファイルを選択 - 「開く」をクリックすれば完了
インポートされたブックマークは、Braveの「その他のブックマーク」や「インポートされたブックマーク」というフォルダに格納されます。そのままでも使えますが、必要に応じて自分の使いやすいフォルダ構成に整理し直すことをおすすめします。
なお、既存のブックマークと重複する可能性がある場合は、取り込み前に整理しておくと管理がしやすくなります。
Braveはインポート後の動作も軽快で、Chromeベースの設計であるため、HTML形式との親和性も非常に高いです。バックアップファイルから簡単に復元できるため、日常的にエクスポート&インポートを活用することで、より安心してブックマークを使い続けられます。
スマホ版Braveではブックマークをエクスポートできる?
iPhone/Androidの対応状況
現時点(2025年現在)で、スマホ版のBraveブラウザにはPC版のようなブックマークエクスポート機能は搭載されていません。
つまり、iPhoneやAndroidアプリ単体では、HTML形式での書き出しや、他の端末への直接的な移行はできない仕様となっています。
これは、スマートフォン向けBraveがよりシンプルな構造になっており、ローカルファイルへのアクセスやエクスポート操作に制限があることが主な理由です。
特にiOSでは、アプリがファイルシステムにアクセスできる範囲が限定されているため、PC版のようなブックマーク管理機能をそのまま再現するのが難しいのが現状です。
そのため、スマホユーザーがブックマークをバックアップしたい、または他のデバイスへ引き継ぎたい場合には、PC版のような「エクスポート→HTML保存→インポート」の手順を踏むことができず、代替の方法を取る必要があります。
たとえば、スマホ版Braveから他の端末へブックマークを移行したい場合、単独でのエクスポートは諦め、次のセクションで紹介する「同期機能」を活用するのが最も現実的かつ安全な方法となります。
代替手段としての同期機能の活用
スマホ版Braveではブックマークのエクスポートができない代わりに、「同期機能(Sync)」を利用することで、他の端末とのブックマーク共有が可能です。
この機能を使えば、スマホとPC間、あるいは複数のモバイル端末間で、ブックマークを自動的に同期させることができます。
同期機能の初期設定は以下のような流れです。
- PC版のBraveで「設定」→「同期」へ進み、同期チェーンを作成
- 表示されたQRコードまたは同期コード(24語のフレーズ)を、スマホのBraveアプリで読み取る/入力する
- スマホのBraveで「設定」→「同期」を開き、「新しいデバイスを追加」から同期を開始
- ブックマークの同期対象が選択できるため、「ブックマーク」にチェックを入れる
これにより、スマホで追加したブックマークがPCにも自動で反映され、逆も同様に共有されます。つまり、スマホ単体でエクスポートできなくても、同期しているPCからブックマークをエクスポートすることで、実質的なバックアップや引き継ぎが可能になります。
注意点としては、同期の初期設定には手動操作とセキュリティコードの管理が必要であるため、慎重に手順を進めることが大切です。
また、端末間で同期が完了するまでに若干のタイムラグがあるため、ブックマーク追加後すぐに反映されないこともあります。
それでも、現状スマホからのブックマーク移行手段としては、この「同期機能」が最も現実的かつ安全な方法です。
よくあるトラブルと対処法
エクスポートができない・ファイルが保存されない
Braveでブックマークをエクスポートしようとした際に、「保存ボタンを押しても反応がない」「ファイルが見つからない」などのトラブルが発生することがあります。こうした場合、いくつかの原因と対処法を確認してみましょう。
まず最も多い原因は、ブラウザのポップアップ制限やファイルアクセス権限によるものです。Braveにはセキュリティ強化のため、一部のダウンロード処理を制限する機能があり、保存操作がブロックされている可能性があります。
設定画面で「ダウンロードフォルダのアクセスが許可されているか」「保存時に確認のポップアップがブロックされていないか」をチェックしましょう。
また、ファイル保存先が想定と異なる場所になっているケースもあります。
エクスポート時に特定のフォルダを選ばなかった場合、デフォルトで「ダウンロード」フォルダに保存されることが多いため、エクスプローラーやFinderでそちらを確認することをおすすめします。
その他、ブラウザの一時的な不具合(メモリ不足や拡張機能の干渉など)が原因で動作が不安定になることもあります。一度Braveを再起動したり、シークレットモードで操作を試してみると、正常に保存できる場合があります。
ブックマーク以外にも、「タブが突然消えてしまった」場合の復元方法を知っておくと安心です。詳しくは こちらで説明しています:[Braveのタブを復元する方法|消えたタブを簡単に戻す手順【初心者向け】]
インポート先でうまく読み込めない場合
エクスポートしたブックマークファイルを他のブラウザやBrave自身にインポートしようとした際、「ファイルを選択しても何も起こらない」「インポート後にブックマークが反映されない」といった問題が発生することがあります。
まず確認すべきは、インポートするファイルが正しい形式で保存されているかです。Braveが出力するブックマークファイルは.html
形式ですが、途中で名前の拡張子を変更してしまった場合、読み込みに失敗することがあります。特にMacなどでは拡張子が隠れていることがあるので注意が必要です。
次に、インポート先のブラウザがHTMLインポートに対応しているかも確認しましょう。
ほとんどの主要ブラウザは対応していますが、Edgeなどは「お気に入りの管理」画面経由でないと正しく読み込まれないことがあります。Chromeでも「HTMLファイル」以外の項目がデフォルト選択されていないかチェックしてください。
また、インポートは成功していても、取り込まれたブックマークが「その他のブックマーク」や「インポートされたブックマーク」などのフォルダに入っており、見つけづらいだけというケースも少なくありません。
一度ブックマークマネージャで全体を確認し、整理することをおすすめします。
スマホで同期されない原因
Braveの「同期機能」を使っているにもかかわらず、スマートフォンでブックマークが反映されないという問題も報告されています。こうした場合、以下のポイントを順に確認することで原因を特定できることが多いです。
まず最も基本的な確認事項として、端末が同じ「同期チェーン」に正しく追加されているかを確認しましょう。
スマホ側で24語の同期コードを入力したつもりでも、ネットワーク不調やアプリの一時バグで連携がうまくいっていないことがあります。再度同期コードを確認・入力し直すと改善する場合があります。
次に、同期設定内の「同期するデータの種類」において、「ブックマーク」にチェックが入っているかを確認してください。項目ごとにオンオフが設定できるため、ブックマークだけが同期対象外になっていることもあります。
また、同期処理はすぐに反映されるとは限らず、最大数分〜数十分のタイムラグがあることもあります。同期操作後は少し時間をおいてから反映状況を確認しましょう。
それでも反映されない場合は、Braveアプリの再起動、キャッシュクリア、または最新版へのアップデートを試みると改善する可能性があります。特にアプリの不具合やバージョンの非互換は、同期エラーの大きな原因となります。
Braveのブックマーク管理のコツ
フォルダ整理・定期的なバックアップのすすめ
Braveブラウザを長く使っていると、気がつかないうちにブックマークがどんどん増えていき、「何をどこに保存したか分からない」といった状態に陥りがちです。情報を素早く見つけるためには、日常的なフォルダ整理と定期的なバックアップが重要です。
まず、ブックマークの整理では「カテゴリごとにフォルダを作成する」ことが基本です。
例えば、「仕事」「趣味」「投資」「よく使うツール」など、自分の使い方に合わせて分類しておくと、後から目的のサイトを探す時間が大幅に短縮されます。
Braveのブックマークマネージャでは、ドラッグ&ドロップで簡単に並べ替えや階層構造の変更ができるため、操作性も良好です。
加えて、定期的なバックアップとしてのブックマークエクスポートも忘れずに行いましょう。特に大幅な整理を行った後や、新たに重要なサイトを追加したときなどは、エクスポートして安全な場所に保存しておくことで、万が一のトラブル時にも安心です。
ブックマークは、単なる「お気に入り」以上に、自分のネット活動を反映した貴重なナレッジの蓄積です。失ってしまうと情報収集の再構築が必要になり、作業効率も落ちてしまいます。
定期的に整理し、エクスポートを習慣化することで、効率と安心を両立させることができます。
同期機能との併用でデータを守る
ブックマークをより安全かつ効率的に管理するには、「エクスポートによる手動バックアップ」と並行して、「同期機能」の活用もおすすめです。Braveには、複数のデバイス間でブックマークや設定を共有できる、独自の同期機能(Sync Chain)が搭載されています。
この同期機能を使えば、たとえば自宅のPCで保存したブックマークが、スマホやタブレットにも自動で反映され、どの端末でも同じブックマークを利用できるようになります。特に、複数端末を使い分けるユーザーにとっては大きなメリットです。
また、端末の故障や紛失が発生した場合でも、同期済みであれば他の端末からブックマークを復元できます。これは実質的に「オンラインバックアップ」のような役割を果たし、データの分散保存による安全性向上にもつながります。
もちろん、同期機能は万能ではありません。ネット接続が必要であったり、設定ミスや同期タイミングによってデータが反映されないケースもあります。そのため、エクスポートによる手動バックアップとの併用がベストな運用方法です。
このように、「整理 → エクスポート → 同期」という流れを意識することで、Braveのブックマークはより安全に、かつ効率よく活用できるようになります。
ブックマークだけでなく、広告ブロックやページ表示の高速化、セキュリティ強化など、全体的な設定も見直しておくと、より快適にBraveを使えます。おすすめの設定は [Braveのおすすめ設定10選|広告ブロック・速度改善・セキュリティ強化のやり方] を参考にしてください。
Braveブックマークに関するFAQ
ブックマークはどこに保存されていますか?
PC版Braveでは、ブックマークデータはユーザーのローカル環境に保存されています。Windowsの場合、一般的に以下のパスに格納されています:
sqlコピーする編集するC:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\BraveSoftware\Brave-Browser\User Data\Default\Bookmarks
Macの場合は:
swiftコピーする編集する/Users/(ユーザー名)/Library/Application Support/BraveSoftware/Brave-Browser/Default/Bookmarks
この「Bookmarks」というファイルはJSON形式で保存されており、通常はユーザーが直接編集する必要はありません。あくまで内部管理用のファイルですが、バックアップの目的でコピーを取っておくことも可能です。ただし、Braveを終了した状態で操作することが推奨されます。
スマホ版Braveでは、アプリ内に保存されており、ユーザーが直接参照することはできません。そのため、複数端末での利用やデータ保持には同期機能やPCでの管理が重要になります。
エクスポートしたブックマークは暗号化されていますか?
いいえ、Braveのエクスポート機能で出力されるブックマークファイル(HTML形式)は暗号化されていません。これは、他のブラウザでもインポートできるようにするために、汎用的かつ非暗号化の形式が採用されているためです。
そのため、エクスポートされたHTMLファイルを第三者が取得すれば、リンク情報などは閲覧可能になります。セキュリティ面での配慮が必要です。
特に仕事やプライベートで機密性の高いブックマークが含まれている場合、クラウドに保存する際はパスワード保護されたフォルダや、暗号化ZIPに入れるなどの対策を講じると安心です。
なお、ブックマークファイルにはパスワードや閲覧履歴などの個人情報は含まれません。含まれるのは「保存したURL」と「フォルダ構造」のみです。
ブックマークの移行にアカウント連携は必要?
Braveでは、アカウント登録やログインは不要でブックマークのエクスポート・インポートが可能です。PC版でエクスポートしたHTMLファイルを、他の端末でインポートするだけでブックマークの移行が完了します。
一方で、複数デバイス間での自動同期を行うには「同期機能(Sync Chain)」の設定が必要です。
これはGoogleアカウントのようなログイン方式ではなく、24語の同期コード(シークレットフレーズ)を使った認証方式が採用されています。したがって、Braveの思想である「プライバシー重視」のもと、外部サーバーに個人情報を預けずに同期が行える点が特徴です。
結論として、単発的なブックマークの移行にはアカウント連携は不要で、継続的な同期には独自の同期機能を使うという二段構えがBraveの設計方針です。
まとめと今後の展望
Braveブラウザは、広告ブロックやプライバシー保護機能に優れた設計が注目されがちですが、実は日常使いに欠かせない「ブックマーク管理」機能も充実しています。
特に、ブックマークのエクスポート・インポート機能を使えば、誰でも簡単にデータを移行・バックアップすることができ、PC間の引き継ぎもスムーズに行えます。
また、万が一の端末トラブルや操作ミスに備えて、定期的にブックマークをエクスポートしておくことは大きなリスク対策となります。
HTML形式で保存されたファイルは、他ブラウザにも対応しており、再インポートも数クリックで完了します。シンプルながらも実用性の高い設計が、Braveユーザーの利便性を支えています。
さらに、同期機能(Sync Chain)を活用すれば、スマホ・タブレット・PCといった複数の端末間でブックマークを自動的に共有することも可能です。
これは、特に複数のデバイスを日常的に使うユーザーにとって、非常に強力な機能となります。ログイン不要で、プライバシーを保ったままデータを同期できる仕組みは、他のブラウザにはないBraveならではの強みです。
今後Braveはさらに機能の拡充が見込まれており、モバイル版でのブックマーク管理の改善や、より柔軟なクラウド連携なども期待されています。
今のうちから「整理+エクスポート+同期」を意識した運用を始めておくことで、将来的にも安心してブラウジングを続けられるでしょう。
Braveにはブックマーク管理以外にも、広告閲覧によって仮想通貨BAT(ベーシック・アテンション・トークン)を稼ぐ機能もあります。興味がある方は [Brave BATはどのくらい稼げる?仕組みとリアルな収益例を初心者向けに解説] をぜひチェックしてみてください。


