ChromeからBraveブラウザに乗り換えようと考えている方の中には、「ブックマークやパスワードのデータって引き継げるの?」「同期ってどうやってやるの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、長年Chromeを使ってきた場合、大量のブックマークや保存済みパスワード、履歴などを失うのは大きなストレスですよね。
ですが、ご安心ください。Braveブラウザには、Google Chromeから簡単にデータを同期(インポート)できる便利な機能が用意されています。
設定さえ間違えなければ、わずか数分でスムーズに移行が完了します。また、Braveは広告ブロックやプライバシー保護機能が標準搭載されているため、Chromeと似た使用感を保ちながらも、より快適なブラウジング体験が期待できます。
本記事では、ChromeからBraveへデータを同期する手順を初心者の方にもわかりやすく解説します。
対応可能なデータの種類、注意点、よくあるトラブルと対処法まで網羅しているので、この記事を読めば安心してBraveへの移行ができるようになります。次章から、まずはChromeとBraveの違いについて簡単に見ていきましょう。
BraveとChromeの違いと同期の必要性
BraveとGoogle Chromeは、どちらも「Chromium」という同じオープンソースのエンジンをベースにしたブラウザです。
そのため、見た目や操作性は非常に似ていますが、いくつかの大きな違いがあります。特にBraveは、ユーザーのプライバシー保護とスピードに特化している点が特徴です。
たとえば、Braveではデフォルトで広告やトラッカーをブロックする機能が有効になっており、これによって表示速度が向上するだけでなく、個人情報の漏洩リスクも低減します。
また、Brave独自の「Braveリワード」機能を使えば、広告を閲覧することで仮想通貨BATを獲得することも可能です。こうした理由から、ChromeからBraveへの乗り換えを検討する人が増えています。
とはいえ、長年使い慣れたChromeに保存されているブックマークやパスワード、閲覧履歴などは、できればそのまま使い続けたいですよね。
そこで重要になるのが「同期(インポート)」です。Braveには、Chromeのデータを簡単に取り込める機能が備わっており、環境を一から作り直す必要はありません。
移行の手間を最小限に抑えつつ、Braveならではの利便性をすぐに活用できるのです。
同期できるデータの種類と注意点(ブックマーク・パスワード・拡張機能など)
Braveでは、Google Chromeからの移行をスムーズにするため、さまざまなユーザーデータを一括でインポートする機能が用意されています。同期(インポート)できる代表的なデータは以下の通りです:
- ブックマーク
Chromeで登録していたお気に入りサイトは、Braveでもそのまま使えます。フォルダ構成も維持されるため、整理し直す必要はありません。 - 保存されたパスワード
自動入力のために保存していたログイン情報も移行可能です。ただし、ChromeにGoogleアカウントでログインしていない場合や、パスワードの同期を有効にしていない場合はインポートできないことがあります。 - 閲覧履歴
どのサイトをいつ訪れたかといった情報も引き継げるため、よく使うサイトにすぐアクセスできます。 - Cookieと自動入力データ
ショッピングサイトなどで入力していた住所やメールアドレスなども移行されます。 - 拡張機能(Extension)
拡張機能そのものは自動的に同期されませんが、どの拡張機能を使用していたかの履歴が残るため、再インストールが簡単です。BraveもChrome Webストアに対応しているため、同じ拡張機能を使い続けられます。
Braveの各機能をより詳しく知りたい方は、[Braveのおすすめ設定10選|広告ブロック・速度改善・セキュリティ強化のやり方]も合わせてご覧ください。
注意点:
- Googleアカウント連携機能(例:Googleドライブ連携など)はBraveではサポートに制限があります。
- 同期前にはChromeを完全に終了しておくことを推奨します。開いたままだと一部データの読み込みに失敗する場合があります。
ChromeからBraveへ同期(インポート)する手順【画像付き解説】
ChromeからBraveへデータを移行する方法は非常にシンプルです。以下の手順に沿って操作するだけで、ブックマークやパスワードなどを一括でインポートできます。
① Braveを起動し、「設定」を開く
まずはBraveブラウザを起動し、右上の「≡」アイコン(または三本線)をクリックしてメニューを開きます。次に「設定(Settings)」をクリックしてください。
②「ブックマークと設定のインポート」を選択
設定メニューの左側にある「開始時(Getting Started)」や「プロフィール(Profiles)」セクション内に、「ブックマークと設定のインポート(Import bookmarks and settings)」という項目があります。こちらを選択します。
③ インポート元に「Google Chrome」を指定
インポート元のブラウザとして「Google Chrome」を選択し、インポートしたい項目(ブックマーク、保存されたパスワード、履歴など)にチェックを入れましょう。
※Google Chromeが起動中だとインポートに失敗する場合があるため、必ずChromeは閉じておきましょう。
④ 「インポート」をクリックして完了
項目を確認したら、「インポート」ボタンをクリックします。数秒〜数十秒でインポート処理が完了します。完了後、「完了しました」などの表示が出ればOKです。
以上で、Braveへの同期作業は完了です。次は「同期できないものとその対処法」について見ていきましょう。
同期できないものとその対処法(例:拡張機能・開いていたタブなど)
Braveへの同期機能は非常に便利ですが、すべてのChromeデータが完全にインポートされるわけではありません。一部のデータは手動対応が必要です。ここでは、同期できない主な項目とその対処法を紹介します。
1. 拡張機能(Extension)
Chromeで使っていた拡張機能は自動では移行されません。BraveはChrome Webストアに対応しているため、以下の手順で再インストールしましょう。
対処法:
BraveでChrome ウェブストアにアクセスし、以前使っていた拡張機能を検索・インストールしてください。ログイン情報などは自動で反映されないため、必要に応じて再設定も行いましょう。
2. 開いていたタブ・ウィンドウの履歴
「前回開いていたタブ」は基本的にインポート対象外です。作業途中だったページなどは事前にブックマークしておくことをおすすめします。
対処法:
Chromeで開いていたタブをすべて「ブックマークバー」や専用フォルダに保存してから、Braveでそのフォルダを開いて再度表示してください。
3. 一部のCookie・セッション情報
ログイン状態など、一部のサイトではCookieがうまく移行されず、再ログインが必要になるケースもあります。
対処法:
セキュリティ上の仕様であるため、必要に応じて手動で再ログインしましょう。2段階認証などの設定も再確認しておくと安心です。
このように、インポートできない情報もありますが、事前に準備しておけばほとんどの環境は問題なく再構築できます。
同期後の設定確認とおすすめの初期設定
ChromeからBraveへの同期が完了したら、次にやるべきなのが「設定の確認とカスタマイズ」です。Braveには独自の機能が多数あり、初期状態ではすべてが最適化されているわけではありません。快適に使い始めるために、以下のポイントをチェックしておきましょう。
1. ホームページと新しいタブの設定
Braveでは、新しいタブに背景画像や統計情報が表示されます。好みに応じて以下の手順で変更可能です:
手順:設定 > 外観 > 新しいタブページ
から、背景やショートカット表示のオン・オフを調整しましょう。
2. 広告ブロック機能のカスタマイズ
Braveの強みである広告・トラッカーのブロック機能は、デフォルトでは有効になっていますが、細かく制御することも可能です。
おすすめ設定:設定 > Shields
でブロックレベルを「標準」か「厳格」に変更できます。特定のサイトでは個別に解除することも可能です。
3. Braveリワードの有効化(任意)
Braveでは広告を見ることで仮想通貨BATを得る「Braveリワード」機能があります。これを使うことで少額ながら収益化が可能になります。
設定場所:設定 > Brave Rewards
からオンにできます。不要な方は無効化しても問題ありません。
4. パスワード・自動入力情報の確認
Chromeから引き継いだパスワードや住所などの自動入力情報は、必ず確認しておきましょう。
確認方法:設定 > 自動入力 > パスワード
から内容をチェックし、必要に応じて編集・削除が可能です。
これらの初期設定を行うことで、Braveをより自分に合った形で快適に使い始めることができます。
初期設定をさらに最適化したい方は、[Braveが重いと感じたら?原因と軽くする設定方法を徹底検証]も参考になります。
よくある質問(FAQ)
BraveとChromeの同期に関して、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。トラブル回避やより便利な使い方の参考にしてください。
同期がうまくいかない場合の対処法は?
Chromeからのインポートが途中で止まったり、データが反映されない場合は以下を確認しましょう。
- Chromeが完全に終了しているか:バックグラウンドで起動していると失敗します。
- Braveのバージョンが最新か:古いバージョンでは不具合が起きることがあります。
- インポート対象の項目に正しくチェックが入っているかも再確認しましょう。
それでも解決しない場合は、設定 > ブックマークと設定のインポート
をやり直すか、手動でHTMLファイルをエクスポート・インポートする方法もあります。
複数デバイス間でのBrave同期はできる?
はい、Braveには独自の同期機能があります。ChromeのようにGoogleアカウントではなく、「同期チェーンコード(Sync Chain)」という仕組みを使って、別デバイスと同期可能です。
Braveを2台以上で使いたい場合は、デバイス間でコードを共有して同期を開始してください。ブックマーク・履歴・パスワードなどを共通管理できます。ただし、拡張機能は対象外です。
同期したデータは安全?
はい。Braveはプライバシー保護を重視した設計が特徴で、インポートされたデータもローカルに保存され、外部に送信されることはありません。
また、Braveの同期機能もエンドツーエンド暗号化に対応しているため、安全性は非常に高いと言えます。
ただし、パスワードの管理にはBrave内蔵の機能を使うか、より強固なセキュリティを求める場合は【パスワード管理アプリ】や【ハードウェアウォレット】の活用も検討すると安心です。
また、Braveの独自機能である「Braveリワード」について詳しく知りたい場合は、[Brave BATはどのくらい稼げる?仕組みとリアルな収益例を初心者向けに解説]で解説しています。
まとめ|Braveへ移行して快適なブラウジングを始めよう
本記事では、Google ChromeからBraveブラウザへのデータ同期(インポート)方法について、初心者向けに詳しく解説してきました。
BraveはChromeと同じエンジンで動作するため操作に戸惑うことが少なく、それでいて広告ブロック機能や高速表示、プライバシー保護といった独自のメリットを備えています。
Chromeから移行する際に多くの方が気にするブックマークやパスワードの移行も、Braveの「ブックマークと設定のインポート」機能を使えば、数クリックで完了します。
また、インポート後におすすめの初期設定を整えることで、自分に合った快適なブラウジング環境を構築できます。
一部、拡張機能や開いていたタブの情報などは自動で同期されないものもありますが、手動で簡単に対応できるため、大きな障害とはなりません。Brave独自の「同期チェーン」機能を活用すれば、複数デバイス間でのデータ共有も可能です。
Braveをスマホでも使いたい方は、[Braveをホーム画面に追加するには?アプリのように使うショートカット設定ガイド]もチェックしてみてください。
プライバシーと使いやすさを両立させたブラウザを求めるなら、Braveは非常に有力な選択肢です。まだインストールしていない方は、まずは一度試してみてください。
快適さと安心感を両立した、新しいブラウジング体験がきっと待っています。



