VPNを使っていると、「固定IPアドレスって必要？」「普通のVPN接続と何が違うの？」と疑問に思ったことはありませんか？
特にNordVPNでは、オプションとして「固定IPアドレス（専用IP）」を提供しており、興味はあるけれどイマイチ使い道が分からない…という方も多いのではないでしょうか。
実は、固定IPアドレスには特定の用途やメリットがあり、通常のVPN接続（動的IP）ではカバーしきれないシーンで重宝します。
たとえば、社内ネットワークへの安全なアクセスや、特定地域からのログイン制限があるサービスの利用などでは、固定IPが大きな力を発揮します。
一方で、固定IPはすべてのユーザーにとって「必要不可欠」なものではありません。むしろ、使い方によっては通常のVPNのままで十分なケースもあるため、自分にとって必要かどうかを見極めることが重要です。
本記事では、NordVPNの固定IPについて以下のポイントをやさしく解説していきます：
- 固定IPと通常IPの違い
- 固定IPの使い道とメリット
- 固定IPの取得方法と料金
- どんな人におすすめなのか
初心者の方でもわかるよう、図や具体例を交えながら説明していきますので、最後まで読めば「自分に固定IPが必要かどうか」がスッキリわかります！
固定IPアドレスとは？通常のVPN接続との違い
まずは「固定IPアドレス」が何かを押さえておきましょう。固定IPアドレスとは、常に同じIPアドレスが割り当てられる仕組みのことです。
一般的なVPNでは、接続するたびにIPアドレスがランダムに変わる「動的IP（ダイナミックIP）」が使われていますが、固定IP（スタティックIP）は接続のたびに同じアドレスが使われるのが特徴です。
通常のVPN接続では、接続ごとに新しいIPアドレスを割り当てることで匿名性が保たれます。
そのため、Webサービス側からは「誰か分からないユーザー」として扱われ、より高いプライバシーを実現できます。一方、固定IPはその逆で、毎回同じIPを使うことで「同一人物」として認識されやすくなるという側面があります。
この違いから、使い分けも重要です。たとえば、銀行や業務システムなど、ログイン元を制限してセキュリティを高めたいサービスでは固定IPが有利です。
「このIPアドレスからしか接続できないようにする」という設定が可能になるため、アクセス制限やホワイトリスト運用に適しているのです。
一方で、匿名性を重視したり、頻繁にIPアドレスを切り替えて地域制限を回避したい場合は、動的IPの方が便利です。つまり、固定IPと動的IPにはそれぞれ得意なシーンがあるため、用途に応じた使い分けが重要です。
次のセクションでは、NordVPNの固定IPで実際にできることや、メリットについて詳しく見ていきましょう。
NordVPNの固定IPでできることとメリット
NordVPNが提供する固定IPアドレスは、特定のユースケースで非常に便利に活用できます。とくにビジネス用途やセキュリティ面での利点が多く、通常のVPNではカバーしきれないニーズにも対応できます。
まず、固定IPが必要になる代表的なケースとしては以下のようなものがあります。
- 社内システムやリモートデスクトップへのアクセス制限
→ 特定のIPからのみアクセスを許可することで、不正ログインのリスクを大幅に下げられます。 - オンラインバンキングやクラウドサービスのセキュリティ強化
→ 毎回同じIPからのログインにすることで、アカウント凍結などのトラブルを防止。 - ホワイトリスト運用が必要なサーバー管理
→ AWSやGCPなどのクラウド環境でも、IP制限設定がしやすくなります。 - 特定サービスでの信頼性向上
→ フリーランスなどがクライアントからのアクセス制限を求められる場合にも有効です。
さらに、セキュリティや安定性の面でも固定IPは大きなメリットがあります。
動的IPでは接続のたびにIPが変わるため、ログイン履歴が分散したり、サービス側から「不審なアクセス」と判定されてしまうことも。固定IPを使うことで、一貫した接続履歴が残り、フィルタリングや監視の設定もシンプルになります。
また、WebアプリやVPNを使ったIoTデバイスの接続にも固定IPは便利。接続元が毎回変わらないため、設定の見直しやトラブル対応も最小限で済みます。
ただし、匿名性が下がるというデメリットもあるため、プライバシー重視の人には向かない面もあります。次のセクションでは、実際にNordVPNで固定IPを取得する手順や料金を詳しく解説していきます。
NordVPNの固定IPアドレスの取得方法と料金
NordVPNで固定IPアドレスを利用するには、通常のVPNプランに加えてオプションとして「専用IP（Dedicated IP）」を追加購入する必要があります。以下にその申し込み手順と料金、注意点を詳しく解説します。
固定IPの申し込み手順
- NordVPNの公式サイトにログイン
→ 既存のアカウントでログインします。未契約の場合は、まずVPNプランの購入が必要です。 - マイアカウントにアクセスし、「専用IP」を選択
→ ダッシュボードの「Add-ons（アドオン）」タブから、Dedicated IPの追加画面へ進みます。 - 希望する国と都市を選択
→ 日本（Tokyo）を含む、複数の国・都市から選択可能。リモート先の環境に応じて選びましょう。 - 支払いを完了し、固定IPの割り当てを受ける
→ 支払いが完了すると、専用IPが割り当てられ、アプリ上からすぐに利用可能になります。
料金体系と注意点
固定IPは、通常のVPNプランには含まれておらず、年間料金が別途発生します。
2025年現在、専用IPの追加料金は年間約5,000円〜6,000円程度（$70前後）です（※為替により変動）。
他のVPNサービスと比較しても、NordVPNの固定IPは安価かつ安定性に優れています。たとえば：
- ExpressVPN：固定IP非対応（共有IPのみ）
- CyberGhost：固定IPはオプションだが、利用地域が限定的
- Private Internet Access（PIA）：対応しているが、UIがやや難解
NordVPNは専用IPが豊富な国で利用でき、初心者にもわかりやすい設定画面が評価されています。
なお、固定IPは1つのアカウントで1つしか持てず、国ごとに変更するには再購入が必要です。この点は事前に考慮しておきましょう。
次のセクションでは、固定IPが本当に「必要な人」と「不要な人」の違いについて解説していきます。
NordVPNの固定IPはおすすめ？使うべき人とそうでない人
「固定IPは便利そうだけど、自分に本当に必要？」と悩む方は多いでしょう。結論から言えば、使うべきかどうかは目的次第です。ここでは、固定IPが向いている人と、通常のVPN（動的IP）で十分な人の違いを解説します。
固定IPを活用すべきケース
以下のような用途がある人には、NordVPNの固定IPは非常におすすめです：
- 特定のクラウドサービスや社内ネットワークにアクセスする人
→ IP制限によるアクセス管理を行う場合、毎回同じIPで接続できる固定IPは必須。 - オンラインバンキングや金融機関のセキュリティ対策が必要な人
→ 頻繁にIPが変わると不正アクセスと見なされるリスクがあるため、固定IPで安定接続が可能に。 - リモートワークでのVPN接続を安定させたい人
→ 自宅から会社システムにアクセスする際、固定IPを登録することで、アクセス許可設定が簡単になる。 - 自宅サーバーやIoT機器の管理を行う人
→ 外部から常に同じIPでアクセスできるため、ネットワーク設定がシンプル。
このように、「信頼性・セキュリティ・管理のしやすさ」が求められる場面では固定IPが効果を発揮します。
通常IPのままで十分なケース
一方、以下のような用途なら、あえて固定IPを追加購入しなくても問題ありません：
- 動画配信サービスの視聴や地域制限回避が目的の人
→ IPがランダムに変わる方が、地域ブロックを突破しやすく、より匿名性も高まります。 - 基本的なセキュリティ対策としてVPNを使いたい人
→ 動的IPでも十分安全で、コストを抑えながらVPNの恩恵を受けられます。 - オンラインゲームやSNSの利用程度の人
→ 多くの一般用途では固定IPのメリットがあまり活かされないため、通常プランで十分です。
このように、自分の使い方に合わせて最適な選択をすることが、コスパの良いVPN利用につながります。
次のセクションでは、固定IPにまつわるよくある質問に答えていきます。
NordVPN固定IPに関するよくある質問（FAQ）
ここでは、NordVPNの固定IPに関して初心者が特に気になりやすい疑問を3つピックアップして解説します。導入前に不安を解消しておきましょう。
複数デバイスで固定IPを共有できますか？
はい、NordVPNの固定IPは同じアカウントでログインしている限り、複数のデバイスで共有可能です。
たとえば、自宅のPCとスマホの両方で同じ固定IPを使いたい場合、同じアカウントでログインすれば問題なく利用できます。
ただし、同時接続数の上限（NordVPNでは6台まで）に注意してください。また、固定IPは1つのIPにつき1契約であり、別のアカウントとの共有はできません。
なお、ログイン関連のトラブルに備えて、よくあるエラーの解決策もチェックしておくと安心です。
👉 NordVPNにログインできないときの対処法はこちら
ゲームやストリーミングにも固定IPは必要？
結論から言うと、通常は必要ありません。ゲームや動画視聴などでVPNを使う目的が「地域制限の回避」や「Pingの安定」などであれば、動的IPでも十分です。
むしろ、固定IPを使うことでIPがBAN対象となった場合に不利になるケースもあります。ただし、特定のサーバーへの信頼性の高い接続が必要なオンラインゲームや、業務用の映像配信環境などでは固定IPのメリットが発揮されることもあります。
固定IPを変更することはできますか？
原則として、NordVPNの固定IPは一度購入すると変更できません。購入時に選択した国・都市が固定され、途中で「別の国にしたい」「別のIPに切り替えたい」となっても、再購入が必要になります。
そのため、購入前に使用目的に合ったロケーションを慎重に選ぶことが大切です。どうしても変更したい場合は、サポートに問い合わせて再割り当ての可否を確認することになります。
固定IPを利用するには再契約という方法もありますが、「一度解約できるか不安…」という方は
👉 NordVPNの解約手順をこちらの記事で確認しておくと安心です。
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まとめと最適なVPN選びのヒント
今回は、NordVPNの固定IPアドレスについて、通常のVPN接続との違いや使い道、料金、活用すべきケースなどを詳しく見てきました。
結論として、固定IPは万人に必要な機能ではないものの、特定の用途では非常に強力なツールとなります。
特に以下のような方には、固定IPの導入がおすすめです。
- 社内ネットワークやクラウドサービスへの安全なアクセスを必要とする方
- オンラインバンキングや業務アカウントで安定した接続元を求める方
- 自宅サーバーやIoTデバイスのリモート管理を行う方
一方で、Netflixなどのストリーミング視聴や、ゲーム・一般的なWebブラウジングを目的としたVPN利用であれば、通常の動的IPのままでも問題ありません。匿名性や柔軟な接続を重視するなら、固定IPはむしろ不要なこともあります。
VPNを選ぶ際は、「何に使いたいか」を明確にした上で、必要な機能だけに絞って導入することが、コストパフォーマンスの高い使い方につながります。
NordVPNはその点、固定IPも動的IPも高水準で提供している数少ないVPNサービスのひとつであり、使い方次第で初心者から上級者まで幅広く対応できます。
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