2025年7月末、米SharpLink Gamingが再び注目を集めています。7月31日までに合計4,309万ドル(約67億円)を費やして11,259枚のイーサリアム(ETH)を購入したことが、オンチェーンデータで確認されました。
同社はすでに先週末に2億9,000万ドルで77,000ETHを取得しており、2度の大規模購入を短期間で実行したことになります。これにより、SharpLink GamingのETH累計保有量は44.9万枚、現在の評価額は約17.4億ドルに到達しました。
SharpLink Gamingの購入履歴と平均取得価格
オンチェーン分析によると、今回のETH購入では、SharpLink Gamingが4,309万USDCをGalaxy Digitalに送金後、15分以内にETHを受け取ったことが記録されています。取得単価は1ETHあたり約3,827ドルでした。
なお、これまでの累計購入データを見ると、同社が6月初旬から現在までに投じた資金は総額13.5億ドル以上。平均取得価格は約3,011ドルであり、現在のETH価格と比較して、すでに3.86億ドル超の含み益を抱えていると見られます。
企業がETHを大量に保有する背景には、将来的な利回り確保の狙いもあるでしょう。
👉 仮想通貨ステーキングとは?ETH・SOL・SUIで資産を増やす方法を初心者向けに解説【完全ガイド】
マイクロストラテジー方式の「ETH蓄積モデル」とは?
SharpLink Gamingが採用しているとされるのが、米マイクロストラテジー社のような「戦略的仮想通貨蓄積モデル」です。これは、価格の上下に左右されず、段階的かつ大量に暗号資産を蓄積していく手法で、同社はこれをETHに適用しています。
マイクロストラテジーはビットコイン(BTC)の保有戦略で知られていますが、SharpLinkはそれをイーサリアム(ETH)版で再現している格好です。企業の財務資産として仮想通貨を保有する流れは、今後も注目を集めるでしょう。
多額のETHを企業として保有する以上、ウォレット管理やセキュリティ対策も避けては通れません。
👉 仮想通貨ウォレットとは?初心者向けに使い方・種類・選び方を解説【完全ガイド】
なぜ今、ETHをこれほどまでに買うのか?
SharpLink GamingがここまでETH購入を進める背景には、以下のような要因が考えられます:
- ETH現物ETFの承認・資金流入トレンド
2025年に入り、米国ではETH現物ETFへの資金流入が続いており、7月30日には579万ドルの純流入、19日連続のプラス流入を記録しています。 - ステーキングによる利回りの安定性
イーサリアムは、ステーキングにより年間3〜5%のリターンが期待できる資産でもあり、企業の保有対象としての魅力が高まっています。 - Web3・ゲーム業界との親和性
SharpLink Gamingはゲーミング事業との接点があり、イーサリアムのNFTやLayer2との親和性も保有動機に含まれると推測されます。
今後注目すべきポイント【まとめ】
SharpLink GamingによるETHの大量取得は、機関投資家によるETHへの信頼の強さを象徴する動きです。特に「平均3,011ドル」で44.9万枚を保有している点は、今後のETH市場の下支えとしても注目されます。ETF市場や企業会計の変化が続く中、ETHの企業保有というトレンドは今後さらに拡大する可能性があります。