仮想通貨で利益を得た方にとって、避けては通れないのが確定申告です。特に複数の取引所やウォレットを利用している場合、損益の計算は非常に煩雑になります。取引所ごとのフォーマットの違いや取引の多様化により、手作業で計算するのは非現実的です。
そこで注目されているのが、仮想通貨の税金計算を効率化できるツール「クリプタクト」です。本記事では、クリプタクトの概要や主な機能、日本の仮想通貨税制との関係、プランの違い、そして登録方法までを丁寧に解説します。
クリプタクトとは?
クリプタクトは、仮想通貨の取引履歴をもとに損益を自動で計算し、日本の税制に準拠した確定申告資料を出力できる税務支援ツールです。
- API連携またはCSVアップロードに対応
- 複数の取引所・ウォレットから一括で取引履歴を取り込み可能
- DeFiやNFTなどの複雑な取引にも対応
個人投資家から税理士まで幅広く利用されており、信頼性の高いサービスとして定評があります。
クリプタクトの登録方法
1.公式サイトにアクセス:
Cryptactにアクセスし、「無料アカウント登録」をクリック
公式URL:https://www.cryptact.com/
2.メールアドレスを入力
3.メール認証:
届いたメールの認証リンクをクリックして登録完了
4.パスワード設定:
設定したいパスワードを入力する
5.2段階認証設定:
2段階認証の設定ができる。後から設定でもOK。
6.初期設定:
ログイン後に取引所連携やファイルアップロードを行う
無料プランでも十分に機能を試すことができるので、まずはお気軽に始めてみましょう。
仮想通貨の税金の仕組み
日本における仮想通貨取引の所得は「雑所得」に分類され、以下のような取引が課税対象です:
- 仮想通貨の売却益
- 仮想通貨同士の交換(例:BTC → ETH)
- 仮想通貨を使った商品購入
- ステーキング・マイニング報酬
- エアドロップで得たトークン
これらは給与などと合算されて総合課税となり、最大で所得税45%+住民税10%が課される可能性があります。
損益計算方法には「総平均法」と「移動平均法」がありますが、原則は総平均法が適用されます。移動平均法を用いるには税務署への届出が必要です。
クリプタクトの自動計算機能
クリプタクトでは、取引データの自動取り込みと高精度な価格データにより、正確な損益計算が可能です。
- 価格データは1分または1秒単位で更新
- すべての取引履歴を横断的に取り込み、仮想通貨ごとに損益計算
- 不整合なデータは「未分類取引」として表示され、ユーザーに確認を促す
DeFi・NFTにも完全対応
Uniswap、Aave、OpenSea、Blurなどの分散型取引やNFTマーケットプレイスも対応済み。
- ウォレットアドレス登録だけでブロックチェーン取引を自動解析
- トークンスワップ、流動性提供、ステーキング報酬、NFTの売買などを分類
ポートフォリオ管理とライブビュー機能
保有資産の管理も充実しています。
- 時価評価額・簿価・含み益/損のリアルタイム表示
- API連携した複数取引所の資産を一括で確認可能な「ライブビュー機能」
無料プランと有料プランの違い
無料プラン(Free)
- 年間最大10万件までデータ取り込み可能
- 計算結果の表示は50件まで
- DeFi/NFT対応、自動識別機能付き
有料プラン(Basic / Prime / Pro)
- 計算結果件数の上限アップ(300件〜無制限)
- 取引履歴のダウンロード、サポート対応、ファイル容量拡張
- 法人対応機能も搭載(会計年度末設定など)
年間50件を超える取引を行う場合は、有料プランの利用がおすすめです。
正確なデータ入力の重要性
どれほど優れたツールでも、元の取引データが正確でなければ正しい損益は算出されません。
- 取引所・ウォレット間の送金履歴も記録
- カスタムファイルが必要な決済取引も漏れなく登録
- 未分類取引は必ず確認・修正し、残高と整合性を取る
まとめ:仮想通貨の確定申告は自動化してスマートに乗り切ろう
仮想通貨の税金計算は、件数が増えるほど手間とリスクが大きくなります。クリプタクトのような自動化ツールを活用することで、正確かつ効率的に対応できます。
無料プランでも十分な機能を試せるので、仮想通貨取引をしている方はぜひ一度導入してみてください。日々の資産管理から確定申告まで、クリプタクトはあなたの強い味方になるはずです。
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