「広告を自動でブロックしてくれる便利なブラウザ」として注目されているBrave。しかし、「本当に安全なの？」「怪しいアプリじゃないの？」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
特に、仮想通貨BATの報酬機能やトラッキング防止といった独自の仕組みに戸惑い、逆に「危険なのでは」と感じてしまうケースも少なくありません。
そこで本記事では、Braveの基本的な仕組みや安全性をていねいに解説した上で、実際に起こり得るリスクとその対策まで網羅的に紹介します。
初心者の方でも理解しやすく、安全にBraveを活用するための具体的な設定方法も紹介しますので、安心して読み進めてください。
Braveは危険なの？基本の仕組みと安全性
Braveの広告ブロックの仕組みとは？
Braveブラウザが「危険では？」と疑問を持たれる理由の一つが、その広告ブロック機能の強力さです。
Braveは標準で「シールド」と呼ばれるセキュリティ機能を搭載しており、ウェブサイト上の広告・トラッカーを自動的にブロックします。これにより、ユーザーは煩わしい広告に邪魔されることなく、快適かつ高速なブラウジングが可能になります。
この広告ブロックは単なる表示カットにとどまらず、広告主が仕込む追跡スクリプトの遮断も行うため、第三者に閲覧履歴が知られるリスクを大幅に減らすことができます。
Google Chromeなど他のブラウザでは拡張機能が必要なこの機能が、Braveではデフォルトで有効です。
ただし、広告収益に依存する多くのサイトにとってはブロックが収益源の妨げになるため、一部サイトでは表示崩れや機能制限が発生することもあります。
そのため、ブロック機能の強さが「怪しい」「安全性は大丈夫？」と誤解される原因にもなっているのです。
プライバシー保護の特徴と限界
Braveの最大の特徴は、ユーザーのプライバシーを保護する設計思想にあります。
例えば、閲覧履歴や検索履歴をBrave社が収集することはなく、データはすべてユーザーの端末内で完結する「ローカル処理」が基本です。
さらに、HTTPS接続を強制する「HTTPS Everywhere」機能や、サードパーティCookieの完全ブロックなど、追跡対策が徹底されています。
また、広告を見ることで仮想通貨BATが得られる「Braveリワード」も、広告配信が匿名化された状態で行われるため、Brave社自身にもユーザー情報が伝わらない仕組みになっています。
これらは、GoogleやFacebookのような広告プラットフォームとは対照的なアプローチです。
ただし、完全な匿名性を保証するわけではなく、公共Wi-Fiなどで通信内容が傍受される可能性はゼロではありません。VPNの併用や、信頼できるサイトのみを利用するなど、ユーザー側のリテラシーも必要です。
Braveが「危険」と言われる理由とは？
仮想通貨BAT報酬の不安と誤解
Braveブラウザには、広告を見ることで仮想通貨BAT（Basic Attention Token）を受け取れる「Braveリワード」という独自の仕組みがあります。
通常のブラウザでは考えられないこの機能に対し、「怪しい」「詐欺なのでは？」と疑念を抱く方も少なくありません。特に、仮想通貨に馴染みのないユーザーにとっては、報酬としてトークンが配布される仕組み自体が不透明に感じられることがあります。
しかし実際には、BATはイーサリアム上で発行されている正規の暗号資産であり、Brave社もカリフォルニア州に本社を置く実在のテック企業です。
また、広告はユーザーの端末上で匿名化された状態で配信され、プライバシーを侵害することはありません。収益もすべてローカルで処理されるため、個人情報が外部に送信されることは基本的にありません。
誤解が生まれる主な原因は、仮想通貨＝危険という先入観や、ウォレット連携のハードルの高さにあります。正しい知識を持ち、必要に応じてウォレット設定をスキップすることで、安全にBraveを利用することが可能です。
フリーWi-Fi利用時のリスク
Braveがプライバシー保護に優れているとはいえ、通信経路自体の安全性を保証するものではありません。
特に注意したいのが、カフェやホテルなどで提供されている無料のフリーWi-Fiを使う場合です。これらのネットワークは暗号化されていないことが多く、通信内容が第三者に盗み見られるリスクがあります。
Braveは広告やトラッカーのブロックには優れているものの、ネットワークレベルのセキュリティまではカバーできません。たとえば、ログイン情報やクレジットカード番号などを入力する際に盗聴されてしまえば、Braveを使っていても情報漏洩の危険性は残ります。
このようなリスクに対処するには、VPN（仮想プライベートネットワーク）を併用するのが有効です。
VPNを使えば通信が暗号化され、第三者からの盗聴を防げます。Braveの安全性をさらに高めるためには、こうした外部ツールとの組み合わせが重要です。
Braveを安全に使うための設定ガイド
シールド機能の使い方と設定方法
Braveブラウザを安全に使うためには、まず「シールド機能」の理解と活用が欠かせません。シールドとは、広告やトラッカー、フィンガープリントなどを自動でブロックするBrave独自のセキュリティ機能です。
各ウェブサイトごとに個別に設定できる点も特徴で、表示崩れや機能制限がある場合は一時的に無効化することも可能です。
設定方法は非常にシンプルです。Braveで任意のサイトを開いた状態で、アドレスバーの右側に表示されるライオンマークをクリックすると、現在のページに対するシールドの有効・無効を切り替えることができます。
また、全体の初期設定は「設定」＞「シールドとプライバシー」から変更可能で、ブロック対象の細かなカスタマイズも可能です。
特に、フィンガープリントの防止やHTTPS強制接続などは有効にしておくことで、追跡や盗聴リスクを減らすことができます。
Braveの強力な保護機能を正しく理解し、自分の利用スタイルに合ったカスタマイズを行うことで、安全性は大きく向上します。
シールド以外にも知っておきたい便利な設定は多数あります。
👉 Braveのおすすめ設定10選｜広告ブロック・速度改善・セキュリティ強化のやり方もあわせてご覧ください。
VPNや二重保護との併用で安全性UP
Braveのシールド機能は非常に強力ですが、インターネット上のすべての脅威を防げるわけではありません。
特に、公共のフリーWi-Fiを利用する機会が多い方は、VPN（バーチャル・プライベート・ネットワーク）**の併用が推奨されます。VPNを使えば、通信内容を暗号化し、第三者による盗聴やIPアドレスの追跡を防ぐことができます。
VPNサービスの中でも、NordVPNのような信頼性の高いプロバイダーは、Braveとの相性も良好です。
例えば、YouTubeやNetflixなどのストリーミングサイトをBraveで視聴する際、地域制限を回避したり、通信速度を安定化させたりする効果も期待できます。
また、Braveには「Torモード」も内蔵されていますが、これは匿名性重視の機能であり、VPNとは役割が異なります。用途によってTorとVPNを使い分けるのが理想です。
シールド・VPN・HTTPSなど複数の防御手段を重ねることで、Braveをより安心・安全に使いこなすことが可能になります。
実際にVPNを使うことでどのように通信が守られるのかは、以下の記事でも詳しく解説しています。
👉 VPNとは何か？スマホ・PCでの活用方法と安全性を初心者向けに解説
Braveの利用で気をつけたい注意点
信頼できないサイトへのアクセス
Braveは広告ブロックやトラッキング防止に優れたブラウザですが、それでもユーザー自身の操作によるリスクは完全には排除できません。
とくに注意が必要なのが、信頼性の低いサイトへのアクセスです。Braveのシールド機能は外部スクリプトの一部をブロックしてくれますが、フィッシング詐欺やマルウェアの配布ページまでは完全に検知・遮断できるわけではありません。
また、BraveではHTTPS接続が自動で優先されますが、まれにHTTP接続のまま表示されるサイトも存在します。
こうした非暗号化通信は、第三者によるデータの盗聴リスクが高まるため要注意です。URLバーが「https://」で始まっているかどうか、常に確認する習慣をつけておくと安心です。
信頼できないサイトへのアクセスを避けるためには、検索結果やSNSで話題になっているからといって安易にクリックしないこと、ブラウザ拡張機能でフィッシング対策を強化すること、そしてVPNで通信を保護することが効果的です。
同期・ウォレット機能利用時のリスク
Braveには、他の端末とブックマークや履歴、設定を同期できる「同期機能」や、仮想通貨BATを管理する「Braveウォレット」といった便利な機能があります。しかし、これらを利用する際にはセキュリティリスクへの注意が必要です。
まず同期機能は、暗号化された同期コードを使ってペアリングを行いますが、そのコードが第三者に知られてしまえば、不正アクセスの危険性が生じます。
同期設定を行ったあとは、コードを使い回さず、すぐに保存・破棄し、パスワードや2段階認証も適切に設定しましょう。
一方、Braveウォレットは仮想通貨を直接ブラウザ内で管理できる利便性がありますが、リカバリーフレーズ（秘密鍵）の管理が非常に重要です。
このフレーズが漏洩した場合、資産を完全に失う可能性もあります。ウォレットの利用を検討する際は、紙に書いて保管するなど、物理的なセキュリティ対策を講じるようにしましょう。
Braveの同期機能を使って複数端末でブックマークや設定を共有したい方は、以下の記事も参考になります。
👉 BraveとChromeを同期する方法｜ブックマーク・パスワードも移行OK
FAQ（よくある質問）
Q1. Braveはウイルスの危険がありますか？
A. 基本的にBraveブラウザ自体にウイルスの危険性はありません。
Braveはオープンソースで開発されている信頼性の高いブラウザで、公式サイト（https://brave.com/）からインストールする限り、ウイルスやマルウェアが含まれていることはありません。
ただし、非公式なダウンロードサイトや改ざんされたインストーラーを使うと、悪意あるソフトウェアが含まれている場合があります。
また、Braveを使っていても、ユーザーが不正なサイトにアクセスしたり、危険な拡張機能をインストールした場合には、間接的にウイルス被害を受ける可能性があります。公式経路からのダウンロードと、シールド機能の活用、そしてウイルス対策ソフトとの併用をおすすめします。
Q2. Braveを使うと個人情報が漏れる？
A. Braveはむしろ個人情報の保護に優れたブラウザです。
Braveはトラッキング防止機能が強化されており、第三者によるユーザー行動の追跡を自動で遮断します。また、検索履歴や広告閲覧データもローカルで処理されるため、Brave社を含む外部サーバーに個人情報が送信されることはありません。
ただし、ユーザーが自ら個人情報を入力するフォームや、HTTP接続のページで情報を送信してしまった場合などは例外です。
完全な匿名性や絶対的な安全性を保証するものではないため、安全な接続（HTTPS）を確認し、必要に応じてVPNやセキュリティ拡張を併用するとより安心です。
Q3. Braveは日本語対応していますか？
A. はい、Braveは日本語に完全対応しています。
Braveは日本語UI（ユーザーインターフェース）に対応しており、初回起動時に自動でOSの言語設定を検出し、日本語表示が可能です。
また、メニューや設定画面、シールド機能の説明なども日本語化されているため、英語に不慣れな方でも安心して利用できます。
もし言語が英語になっている場合は、Braveの設定画面から「言語」→「日本語」を選択することで切り替えが可能です。また、Braveにはウェブページ翻訳機能もあり、Chromeと同様に自動翻訳が利用できます。ただし一部の環境では翻訳がうまく機能しないこともあるため、状況に応じて他の翻訳ツールと併用すると便利です。
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まとめと今後の展望（＋PR・CTA）
Braveブラウザは、広告ブロック機能とプライバシー保護を標準搭載した革新的なウェブブラウザです。
「危険性があるのでは？」という声もありますが、実際にはセキュリティ対策が非常に充実しており、正しく使えば安全性の高いブラウジング体験が可能です。
本記事では、Braveが危険だと誤解されやすい理由や、実際に起こり得るリスク、そしてそれらにどう対処すればよいのかを解説してきました。
とくに、信頼できないサイトへのアクセス回避やウォレット・同期機能利用時の注意、VPNの併用といった対策を講じることで、Braveの安全性はさらに高まります。
