仮想通貨を使用していると、「あれ?メタマスクにトークンが表示されない…?」と不安に感じることがあります。メタマスクは便利なウォレットですが、操作に不慣れな初心者にとっては戸惑う場面も多くあります。この記事では、誰でも迷わずメタマスクにトークンを追加できるよう、やさしく丁寧に解説していきます。
メタマスクとは何かを理解しよう
メタマスク(MetaMask)は、イーサリアム(Ethereum)などに対応した仮想通貨用ウォレットです。Google ChromeやFirefoxといったブラウザの拡張機能、またはスマートフォンアプリとしても利用可能で、NFTの売買やDeFiサービスの利用に不可欠なツールです。
特徴として、メタマスクは秘密鍵を自分で管理する「自己管理型ウォレット」です。そのため高いセキュリティ性がある一方で、トークン表示など一部の操作は自分で行う必要があります。
なぜトークンを追加する必要があるのか
メタマスクは初期状態ではETHなど主要なトークンしか表示されません。受け取ったトークンが表示されない場合、それはバグではなく仕様です。表示されないトークンは手動で追加する必要があり、この作業を行うことで初めて残高が確認できるようになります。
これはウォレットのパフォーマンス向上や安全性確保を目的としているためで、すべてのトークンを自動で読み込まないことで不正なトークン表示などのリスクを減らしています。
メタマスクにトークンを追加する2つの方法
トークンを追加するには、以下の2通りの方法があります。
-
自動検索機能を利用する方法
-
カスタムトークン情報を使って手動で追加する方法
それぞれの方法について、詳しく説明していきます。
方法1:自動検索でトークンを追加する
-
メタマスクを開きます。
-
トークン一覧の一番下までスクロールし、「トークンをインポート」または「トークンを追加」をクリックします。
-
検索欄に追加したいトークン名(例:USDC、SHIBAなど)を入力します。
-
一覧に表示された該当トークンを選択し、「次へ」→「インポート」で追加完了です。
この方法は簡単で、多くの有名なトークンが対象になっています。ただし、まだサポートされていない新しいトークンやマイナーな銘柄は見つからない場合があります。
方法2:カスタムトークンを手動で追加する
-
メタマスクを開き、「トークンをインポート」をクリックします。
-
「カスタムトークン」タブを選択します。
-
以下の情報を入力します:
-
コントラクトアドレス
-
トークンシンボル(例:ABC)
-
小数点以下の桁数(例:18)
-
-
入力後、「次へ」→「インポート」をクリックすれば完了です。
この手動追加を使えば、ERC-20をはじめとするさまざまなネットワークのトークンにも対応できます。
信頼できるコントラクトアドレスの確認方法
カスタムトークンを追加するには、正しいコントラクトアドレスが必要です。これを間違えると偽トークンを表示してしまうリスクがあるため、以下のような信頼性の高いサイトから情報を取得することが大切です。
-
トークンの公式ウェブサイトやSNS
アドレスをコピーする際は、前後に余計なスペースが入っていないかなど、細かい点も確認しましょう。
トークンが表示されないときのチェックリスト
トークンを追加しても表示されない場合、以下の点を確認してください。
-
正しいネットワーク(Ethereum、BNB Chain、Polygonなど)を選択しているか?
-
コントラクトアドレスが正確かどうか?
-
アプリの再起動やブラウザの更新を行ったか?
-
アプリや拡張機能が最新のバージョンか?
それでも表示されない場合は、ネットワークに一時的な問題が発生している可能性があります。時間を空けて再度試してみましょう。
スマートフォンアプリでも同様の操作が可能
スマートフォン版メタマスクでも、トークンの追加はPC版とほぼ同様の手順で行えます。ボタンの配置や画面の見た目に多少の違いはありますが、基本的な流れは変わりません。外出先でも簡単に資産を確認できるので、スマホ版の活用も