
えっ!? Ledgerが壊れたら、私の仮想通貨もう全部消えちゃうの!?



大丈夫。資産はブロックチェーンに残っているよ。Ledgerが守っているのは秘密鍵。復元フレーズさえあれば、ちゃんと資産は戻せるんだ。
仮想通貨をLedger Nano Sで管理している最中に、突然デバイスが動かなくなったり、画面が映らなくなったりすると、多くの人が「資産が消えてしまったのでは?」と不安を感じます。
特に初心者にとっては、ウォレット本体が壊れる=保有している暗号資産が失われる、と誤解しがちです。しかし安心してください。
Ledger Nano Sを含むハードウェアウォレットは、資産そのものを保存しているわけではなく、秘密鍵を安全に管理するためのデバイスに過ぎません。
実際の仮想通貨はすべてブロックチェーン上に存在し続けるため、デバイスが壊れても資産は消えることはありません。必要なのは「復元フレーズ(リカバリーフレーズ)」を安全に保管しておくことです。
この24単語さえあれば、新しいLedgerや他のウォレットに資産をそのまま復元できます。
この記事では、Ledger Nano Sが壊れてしまったときに行うべき確認方法から、資産を守る仕組み、さらに新しいLedgerデバイスへ安全に移行する手順までを徹底解説します。
買い替えを検討している人に向けて、Nano S PlusやNano Xといった最新モデルの違いについてもわかりやすくまとめています。
👉この記事でわかること
- Ledger Nano Sが壊れたときにまず確認すべきポイント
- 「資産は消えていない」と断言できるLedgerの仕組み
- 復元フレーズを使った新デバイスへの安全な移行方法
- 壊れたLedgerで絶対にやってはいけないこと
- 買い替え時におすすめのLedgerモデル比較
Ledger Nano Sが壊れたときにまず確認すること





画面が真っ暗で動かない!これってもう完全に壊れちゃったのかな?



慌てなくていい。まずはケーブルやUSBポートをチェックしよう。多くの場合は接続不良やソフトの不一致が原因なんだ。
Ledger Nano Sが急に反応しなくなったとき、多くの人は「故障して資産が危ないのでは?」と焦ってしまいます。しかし、いきなり買い替えや復元をする前に、まずは基本的な確認を行うことが大切です。
よくある原因は単純な接続不良やソフトウェアの影響で、デバイス自体が完全に壊れているケースは意外と少ないからです。
1. ケーブル・USBポート・PCの確認
まずは付属のUSBケーブルを使って接続しているかを確認してください。非純正のケーブルでは通信がうまく行われないことがあります。また、別のUSBポートに差し替えたり、パソコンを再起動するだけで改善することもあります。
2. Ledger Liveとの接続確認
Ledger Liveを起動し、デバイスが正しく認識されているか確認しましょう。ウォレット側で選択しているアプリと、Ledger Live側の通貨が一致していないと「動作しない」と勘違いするケースがあります。
3. 他アプリとの干渉チェック
複数の仮想通貨ウォレットアプリを同時に立ち上げていると、Ledgerがうまく認識されないことがあります。他のアプリを終了し、Ledgerのみを接続してテストしてみましょう。
4. 液晶の劣化・経年劣化の可能性
Ledger Nano Sは有機ELディスプレイを採用しており、長期間の使用や高湿度環境では表示が薄くなることがあります。画面が真っ暗に見えても内部は動作している場合があるため、PC側の認識状況も必ずチェックしてください。
こうした基本的な確認を踏まえても改善しない場合、物理的に壊れている可能性が高くなります。
その場合でも資産は消えていませんので、次のステップとして「資産は消えていない!Ledgerの仕組みを理解しよう」を確認して安心しましょう。
資産は消えていない!Ledgerの仕組みを理解しよう





Ledgerの中にコインが入ってるんだと思ってたよ…



実は資産は全部ブロックチェーン上にあるんだ。Ledgerは秘密鍵を安全に守る“金庫”の役割をしているだけなんだよ。
まず大前提として、あなたの仮想通貨はデバイス内に保存されていません。
資産は常にブロックチェーン上に存在し、Ledger本体はその資産にアクセスするための秘密鍵を安全に保持・署名する道具です。したがってNano Sが壊れても、正しい手順でアクセス鍵を復元すれば、資産そのものは失われません。
Ledgerが守っているのは24単語の「復元フレーズ(Secret Recovery Phrase)」から導出される秘密鍵です。
LedgerのデバイスはBIP39という一般的な標準でこのフレーズを生成・解釈し、ハードウェア内のセキュアエレメントで秘密鍵をオフライン保管します。これにより、PCやスマホ上のマルウェアから鍵を隔離し、安全にトランザクション署名が行えます。
復元フレーズさえ手元にあるなら、新しいLedger(Nano S PlusやNano Xなど)や、24語に対応する他社ウォレットでもウォレット設定を復元して資産に再アクセスできます。
Ledger公式ヘルプでも、デバイスにアクセスできない・故障した場合は復元フレーズで資金を回復できると明示されています。
補足として、復元フレーズは“絶対に他人へ渡さない/入力しない”が原則です。
最近は偽のLedger Liveやフィッシングが種々報告されており、復元フレーズを求めるUIは100%詐欺とLedger側も強調しています。ダウンロードは公式サイトのみから行いましょう。
新しいLedgerデバイスへの復元手順





新しいLedgerを買ったけど、どうやって前の続きができるの?



初期設定で“Restore from recovery phrase”を選んで、24単語を正確に入力すれば大丈夫。PINやLedger Liveも再設定すれば、すぐに元通りだよ。
壊れたLedger Nano Sが手元にあっても、資産はブロックチェーン上に残っています。復元フレーズ(24単語)があれば、新しいLedgerに資産をそのまま復元できます。ここでは実際の流れをわかりやすく解説します。
新しいデバイスを用意(S Plus / Nano X / Stax など)
まずは代替機を購入しましょう。現在は生産終了したNano Sの代わりに、後継機となるNano S Plusや、Bluetooth対応でモバイル利用に強いNano Xが主流です。
最新モデルではLedger StaxやFlexといった選択肢も登場しており、用途や予算に合わせて選べます。購入は必ず公式サイトや正規代理店から行い、偽物や改ざん品を避けることが重要です。
初期設定で「Restore from recovery phrase」を選択
新しいLedgerを接続し電源を入れると、初期設定画面が表示されます。ここで「Set up as new device」と「Restore from recovery phrase(リカバリーフレーズから復元)」の2つの選択肢が提示されます。
故障したNano Sからの移行では、必ず「Restore from recovery phrase」を選択してください。
24単語の入力と確認
次に、以前メモしておいた24単語の復元フレーズを1語ずつ正確に入力します。順番やスペルが1文字でも間違うと復元できません。
手書きのメモを改めて照合しながら慎重に進めましょう。完了するとデバイス内部で秘密鍵が再生成され、以前のウォレット環境と同じ状態が再現されます。
PINコード・パスフレーズの再設定
復元が終わると、新しいデバイス用にPINコードを設定します。4~8桁の数字で、毎回デバイス利用時に入力する暗証番号です。
必要に応じて追加のパスフレーズ機能も設定できます。これは上級者向けですが、資産を分けて管理する場合に有効です。
Ledger Liveでの再同期
最後に、パソコンやスマホにインストールしたLedger Liveを起動し、新しいデバイスと同期します。
アプリ上で通貨ごとのアカウントを再追加すれば、ブロックチェーン上の残高が自動的に反映されます。これで以前と同じように入出金や残高確認ができる状態に戻ります。
壊れたLedgerで絶対にやってはいけないこと





修理業者に頼めば直るかな?それかネットに出てたフォームにリカバリーフレーズ入力してみようかな…



それは危険!分解や非公式修理はセキュリティを壊すし、リカバリーフレーズを入力させるサイトは全部詐欺だよ。絶対にやめよう。
Ledger Nano Sが壊れてしまったとき、多くの人は焦って「なんとか直せないか」と考えがちです。
しかし、誤った対応はかえって資産を危険にさらすことになります。ここでは絶対に避けるべき行動を整理しておきましょう。
1. 分解や非公式修理を試みること
Ledgerは内部に「セキュアエレメント」と呼ばれる専用チップを搭載し、秘密鍵を厳重に保護しています。
分解したり、非公式の修理業者に依頼すると、この安全な環境が破壊される可能性が高く、資産流出のリスクを伴います。メーカー保証も効かなくなるため、壊れたLedgerは無理に直さず買い替えるのが正解です。
2. リカバリーフレーズを誰かに見せる/入力すること
24単語の復元フレーズは、資産にアクセスするための唯一の鍵です。Ledger社もサポートチームも、絶対にこのフレーズを尋ねることはありません。
友人や知人に教えるのはもちろん、サポートを装った相手やSNSのDMで入力を求められても100%詐欺です。リカバリーフレーズは自分だけが管理する、これが大原則です。
3. 不審なメール・偽サイトでの入力(フィッシング)
壊れた際に「修理や交換はこちら」と案内する偽メールや、検索広告に表示される偽Ledgerサイトが存在します。これらは巧妙に作られており、公式サイトと見分けがつきにくい場合があります。
もしそこで復元フレーズを入力してしまえば、即座に資産を奪われます。必ず公式サイト(ledger.com)や正規代理店を利用し、ブックマークからアクセスするようにしてください。
Ledgerが壊れたときの焦りは理解できますが、誤った対応をすると資産を自ら差し出すことになりかねません。次のステップとして、安心して使える新モデルの選び方を見ていきましょう。
偽サイトやフィッシング詐欺はVPNの利用で防げるケースもあります。安全な環境で暗号資産を扱いたい方は VPNとは何か?スマホ・PCでの活用方法と安全性を初心者向けに解説 をご覧ください。


買い替え時におすすめのLedgerモデル比較





次はどれを選べばいいんだろう?S Plus?それともX?



コスパならS Plus、モバイル中心ならNano X。デザインや新体験を重視するならStaxやFlexも候補だよ。
Ledger Nano Sが壊れた後に買い替えを考える際、自分の用途や予算に合うモデルを選ぶことが重要です。ここでは4つの主要候補を比較し、目的別に選び方を整理しました。
1. Ledger Nano S Plus(コスパ重視)
- セキュリティ性能:CC EAL6+認証済みのセキュアエレメント搭載
- 対応資産数:5,500以上のコイン/トークン管理可能で、最大100アプリまでインストール可
- 接続方式と仕様:USB‑C接続のみ(バッテリー無し)、Android(OTG可)およびPC対応。重量はわずか21g、128×64ピクセルの画面搭載
- おすすめポイント:予算を抑えつつ信頼性の高い基本モデルを求める方に最適
2. Ledger Nano X(モバイル重視)
- 接続機能:USB‑Cに加えBluetooth対応で、iOS・Android両対応。移動中の利用に強い
- バッテリー内蔵:最大8時間の駆動が可能。ケーブル無しでの操作が可能
- 記憶容量:Nano S Plusよりやや多め(約2MB)、100アプリの同時インストール可
- セキュリティ:CC EAL5+認証済(S Plusよりわずかにランク下)だが、セキュリティ上問題なし
- おすすめポイント:スマホ中心で仮想通貨管理をしたい方、利便性重視のユーザーにおすすめ
3. Ledger Stax / Flex(最新モデル)
- Ledger Stax
- 表示と体験:3.7インチの曲面E Ink®タッチディスプレイを搭載し、カスタムロック画面などスタイリッシュな機能あり。USB‑C・Bluetooth・ワイヤレス充電にも対応
- セキュリティと対応資産:CC EAL6+チップ搭載、5,500以上の資産対応
- デメリット:価格が高価(約399ドル〜)で割高感あり。バッテリーは交換不可
- Ledger Flex
- 機能と仕様:小型のE Inkタッチスクリーン(2.84インチ)、USB‑C・Bluetooth対応。ワイヤレス充電は非対応
- セキュリティ:Nano Xより上のCC EAL6+認証。見た目や体験性を重視する方に最適
- おすすめポイント:見た目やUXを重視したい方、頻繁にNFTやDAppsを操作するヘビーユーザー向け
用途別おすすめモデル早見表
用途・スタイル | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
初心者 or 低予算で堅実な選択 | Ledger Nano S Plus | 安価で十分なセキュリティ・基本機能をカバー |
外出先やモバイル中心で使いたい | Ledger Nano X | Bluetooth+バッテリーでスマートに操作可能 |
デザイン性・UX重視の上級ユーザー | Ledger Stax / Flex | タッチ操作・E Ink表示・高い操作性が魅力 |
これらモデルを比較する際は、自分の利用スタイル(例:モバイル利用の有無・見た目が重要かどうか) を軸にすると選びやすくなります。
どのモデルを選べばいいか迷ったら、実際の比較記事を参考にしてください Ledger Nano XとNano S Plusどっちを買うべき?初心者向け徹底比較ガイド


よくある質問(FAQ形式)





Ledgerが完全に壊れても本当に復元できるの?



もちろん。24単語のフレーズがあれば新しいデバイスで復元できる。逆にそのフレーズを失ったら資産は戻せないから大切に保管してね。
Ledger Nano Sが完全に壊れても復元できる?
はい、Ledger Nano Sが壊れても復元は可能です。Ledger公式サポートでは、24単語のリカバリーフレーズを使用すれば、「新しいデバイスでウォレットを復元し、資産にアクセスできる」と明記されています 。また、RedditのLedgerユーザーも「デバイスが紛失・破損しても、新しいLedgerやBIP39対応ウォレットに復元フレーズを入力すればアクセスが戻る」と述べています 。
復元フレーズを紛失した場合どうなる?
復元フレーズを紛失すると、資産へのアクセスはほぼ不可能になります。Ledger公式では、「フレーズを紛失した場合、復元方法は存在しない」と明確に警告しています 。既に資産があるウォレットなら、資産を他の場所に移した後、新しいフレーズで再設定する必要があります 。
壊れたLedgerは捨てても大丈夫?処分方法は?
はい、壊れたLedgerの廃棄は可能です。ただし、安全性を高めたい場合は、物理的に破壊し、その後電子機器処分ルールに従って廃棄するのが推奨されています。
サポートに連絡するときの流れは?
Ledger公式では、デバイスに問題がある場合、Ledger Live の「My Ledger」または「設定 > ヘルプ > Repair your Ledger device」から修理ツールを開く指示があります 。このツールを使用して診断や保証対応を進めるのが基本の流れです。
Ledgerを安全に購入するなら公式サイト一択





「Amazonとかフリマサイトで買った方が安いんじゃない?」



安さよりも安全性が大事だよ。非正規品は改ざんされているリスクがあるから危険なんだ。必ず公式サイトから正規品を買うのが鉄則だよ。
Ledgerは暗号資産を安全に保管するための最重要デバイスです。だからこそ、購入時の経路選びは資産防衛の第一歩になります。
特に日本では2025年現在、Ledger公式の正規代理店は存在しません。そのため、唯一の確実な選択肢がLedger公式サイト(ledger.com)からの直接購入です。
公式サイトでの購入なら、最新モデルや限定カラー、純正アクセサリーが必ず正規品として届きます。さらにメーカー保証の対象となり、開封済みや改ざん品を掴まされる心配はありません。
海外発送にはなりますが、公式の国際配送は梱包も厳重で、トラッキングも可能。注文から到着まで安心して待つことができます。
加えて、購入時点からメーカー保証が適用され、サポートも直接受けられるため、購入後の不安を最小限に抑えられます。
暗号資産を安全に守るためには、購入時期に関わらず最初から正規ルートで本物を手に入れることが何より重要です。
✅ まずはLedger公式を見てみる
\ 各モデルを確認しよう /
どのモデルを選ぶか迷っている方は、Ledger Nano XとS Plusの違い・選び方・使い方を初心者向けに解説!【2025年版】をご覧ください。機能・価格・使いやすさの比較をわかりやすく解説しています。


購入後は必ずLedger Liveの「Genuine Check」を実行し、デバイスの真正性を確認してください。それが、あなたの資産を守る最初のアクションになります。
まとめ



壊れたときは本当に焦ったけど、復元フレーズさえあれば安心だね!



その通り。復元フレーズを守ることが最大の対策だよ。次は公式サイトでで新しいLedgerを手に入れて、安全に資産管理を続けよう。
Ledger Nano Sが壊れてしまったとき、多くの方が恐れる「資産が消えたのでは…?」という不安。しかしご安心ください。あなたの暗号資産は、ブロックチェーンにしっかり残っており、Ledgerの仕組みでは「デバイス本体ではなく、復元フレーズが資産へのアクセス鍵」であるため、復元フレーズさえあれば新しいデバイスで安全に取り戻せます。
それゆえ、最も重要なのは復元フレーズの安全な管理です。紙や専用メタルカードへの保存を徹底し、このフレーズが漏洩したり紛失したりしないよう細心の注意を払いましょう。





