ビトちゃん20万も稼げた!でも税金の計算どうやるの?



CSVの取引履歴があればExcelでも計算できるよ



Excelでいいの!?有料ツール必須だと思ってた…



国内取引所のみで数十件なら、Excelで足りるんだ。





移動平均法って引っ越し!?荷物運びながら計算するの!?



買うたびに平均取得単価を計算し直すんだ。落ち着いて(笑)



ちゃんと知りたい!税務署に怒られるのはイヤだもん



じゃあ結論から。Excelで足りる線引きを見よう。
国内取引所だけを使っていて、年間の取引が数十〜百件ほどなら、仮想通貨の損益計算はExcelで足ります。必要なのは取引履歴のCSVと、SUMIF関数ひとつだけです。
この記事では取引履歴CSVの整形から、総平均法での取得単価の計算、確定申告書への転記までを順番に追いかけます。記事内の表はそのままExcelに写せばテンプレートとして使えます。
あわせて、Excelで頑張るべきか損益計算ツールに任せるべきかの判断基準も示します。3月15日の期限が近くて焦っている方も、まずは自分がどちらのタイプかを確かめてみてください。
👉この記事で分かること
- 仮想通貨の損益計算をExcelでやれる人・やめたほうがいい人の線引き
- 取引履歴CSVを整形して総平均法で損益を出す5つのステップ
- コピペでそのまま作れるExcelテンプレの列構成とSUMIF計算式
- BTCを3回買って1回売ったケースの損益を数値例で検算する方法
- 確定申告書への転記方法と、Excelでハマりやすい落とし穴


仮想通貨の税金計算、Excelで足りる人と足りない人



コインチェックでBTCを何回か売買しただけなんだけど…



国内取引所だけなら計算はシンプル。Excelで十分だよ。





え、持ってるだけでも税金かかるんじゃないの?



含み益は非課税だよ。売った時に初めて計算するんだ。
ビト「Excelさえあれば税金ゼロにできるってこと!?」
ロボ「計算するだけだよ。ゼロにする魔法じゃないからね(笑)」
Excelで計算できるのはこんな人
思い浮かべやすいのは、Coincheckでビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を月に数回コツコツ買い、年に1〜2回だけ売った会社員の方です。この規模なら年間の取引は多くても百件台に収まります。
使っているのが国内取引所だけで、レバレッジではなく現物の売買が中心。この条件がそろえば、ダウンロードしたCSVを1枚のシートに貼り、日付・数量・単価・手数料の列を関数でつなぐだけで終わります。Excelに慣れていなくても1〜2時間あれば形になるのがこの層です。
Excelをやめたほうがいい人の条件
逆に、次のどれかに当てはまるならExcelでの手計算は実務的に破綻します。無理に粘るより、最初から損益計算ツールに任せたほうが早くて正確です。
注意点
- 年間の取引件数が数百件を超える:CSVの行が多すぎて、1行ずつ目で追う検算ができなくなります
- 海外取引所でUSDT建ての取引がある:約定ごとにその日の円レートへ換算する必要があり、手作業では追いつきません
- DeFiのスワップや流動性提供、NFTの売買がある:そもそもどれが課税イベント(税金の計算が発生するきっかけとなる取引)なのか、特定自体が難しくなります
ここで効くのが、自分の時間を人件費として天秤にかける考え方です。週末を2日つぶして計算し、それでも数字に自信が持てない。そのくらいなら、Cryptactのような損益計算ツールの利用料を払ったほうが結果的に安く済むケースは珍しくありません。
そもそも確定申告が必要?20万円ルールの落とし穴
会社員などの給与所得者は、仮想通貨の利益を含む給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。扶養に入っている方や専業の方は、基礎控除の範囲に収まるかどうかが目安です(控除額は税制改正で変わるため、国税庁の最新情報で確認してください)。
ポイント
20万円以下で所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は別途必要です。「20万円以下なら申告不要」はあくまで所得税の話で、住民税にはこのルールがありません。お住まいの自治体の窓口へ申告します。
もうひとつ大事なのが、買っただけ・持っているだけの含み益には課税されないという点です。売却や別の通貨への交換といった課税イベントが起きて、初めて計算の対象になります。ガチホ(買ったまま長期保有すること)を続けているだけの年なら、そもそもこの記事の計算は出番がありません。
計算の前に押さえる仮想通貨の税金の基本



BTCをETHに交換しただけなのに税金かかるの!?



かかるんだ。売って買い直したのと同じ扱いになるんだよ。





じゃあ損したぶんは、来年の利益と相殺できるよね?



残念だけど繰り越せないんだ。株式とはルールが違うよ。
雑所得・総合課税・税率5〜45%+住民税10%
仮想通貨の利益は、原則として雑所得という区分で申告します。雑所得とは、給与・事業・不動産といった9つの区分のどれにも当てはまらない所得のまとめ枠です。
そして雑所得は総合課税の対象です。つまり給与所得などと合算した金額で税率が決まるということ。所得税は課税所得に応じて5〜45%の7段階で上がっていき、これに住民税が約10%上乗せされます。
| 課税所得(給与+仮想通貨などの合計) | 所得税率 | 住民税を足した目安 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 約15% |
| 330万円超〜695万円以下 | 20% | 約30% |
| 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 約43% |
| 4,000万円超 | 45% | 約55% |
ここで大事なのは、同じ50万円の利益でも本業の年収によって残る金額が変わるという点です。課税所得300万円の人と1,000万円の人では、乗る税率がまるで違います。
ポイント
自分の税率を知りたければ、まず「給与の課税所得+仮想通貨の利益」がどの行に着地するかを見てください。だからこそ、利益をいくらと出すかがすべての出発点になります。
課税されるのはこの4つのタイミング
「日本円に出金していないから関係ない」と思っている方が一番危ないところです。課税のきっかけとなる取引(課税イベント)は、次の4つです。
- 売って日本円にしたとき:30万円で買ったBTCを50万円で売れば、差額の20万円が利益です
- 仮想通貨同士を交換したとき:BTCでETHを買った瞬間、BTC側の利益が確定します
- 仮想通貨で決済したとき:買い物やサービスの支払いに使った時点で売ったのと同じ扱いです
- 報酬を受け取ったとき:マイニング、ステーキング、レンディングの利息などが該当します
特に②は初心者がほぼ確実に見落とします。円に戻していないので実感がないのですが、税務上は「BTCを売って円にし、その円でETHを買った」と同じ扱いです。
ポイント
Excelでは、BTC→ETHの交換を「BTCを売却した1行」+「ETHを購入した1行」の2行に分解して入力します。この一手間で、あとの集計が一気に楽になります。
④の報酬にも独特のクセがあります。受け取った時点の時価がその年の収入になり、その同じ時価が、そのままその通貨の取得価額になるという二段構造です。
たとえば1万円相当のETHをステーキング報酬で受け取ったなら、その1万円が収入。その後1万5,000円で売れば、差額5,000円が売却時の利益です。二重に課税されるわけではないので、そこは安心してください。
損失は繰り越せない・給与とも相殺できない
株式投資に慣れている方ほど誤解しやすいのが、損失の扱いです。株なら損失を3年間繰り越して翌年の利益と相殺できますが、雑所得の仮想通貨にその制度はありません。
注意点
- 繰越控除ができない:今年100万円損しても、来年の利益からは引けません
- 給与所得と損益通算できない:損したから給与の源泉徴収税が戻る、とはなりません
- 相殺できるのは同じ雑所得の中だけ:他の仮想通貨の利益などとは相殺できます
裏を返せば、同じ年の中でなら仮想通貨の損と益はぶつけられるということ。ここから「損出し」という考え方が出てきます。年内に含み損のある通貨をあえて売って損失を確定させ、その年の利益を圧縮する方法です。
締切は12月31日。ただし年末年始は取引所のメンテナンスが入ることがあり、「30日にやろう」と構えていて間に合わない場合もあります。売るかどうかは相場観と保有方針しだいなので、ご自身で判断してください。
いずれにせよ、こうした判断をするにも今年の利益が今いくらかが見えていないと始まりません。次の章から、実際にCSVを開いていきます。




Excelで損益を出す5つのステップ



総平均法と移動平均法、どっちを選べばいいの?迷っちゃう…



届出しないと自動で総平均法。まずはこれでいいよ





難しい関数を覚えなきゃダメ?私、SUMしか使えないよ…



SUMIFひとつで足りる。条件つき合計の関数だよ。
Excelでの損益計算は、大きく5つの工程に分かれます。この順番どおりに手を動かせば、途中で迷うことはありません。まずは全体像から確認してください。
| ステップ | やること | 使うもの |
|---|---|---|
| 1 | 取引履歴のCSVを取引所からダウンロードする | 各取引所の会員ページ |
| 2 | 6列の統一フォーマットに値を移し替える | コピー&ペースト |
| 3 | 総平均法で1年分の平均取得単価を出す | SUMIFS関数 |
| 4 | 売却収入-取得原価-経費で年間損益を集計する | SUMIF・ピボットテーブル |
| 5 | 確定申告書の雑所得欄に転記する | e-Tax |
ビト「5つもあるの?わたし2つで力尽きそう…」
ロボ「大丈夫。3以降は数式が働いてくれるからね」
ステップ1〜2:取引履歴CSVを取って列をそろえる
国内取引所の多くは、会員ページの「取引履歴」や「年間取引報告書」からCSVをダウンロードできます。Coincheckやbitbankを使っている方は、まずログインして1年分をまとめて落としてください。
ここで最初の壁になるのが、取引所ごとに列名も並びもバラバラだという点です。日時の列が「約定日時」の取引所もあれば「日時」だけの取引所もあり、売買区分がbuy/sellと英語表記になっていることもあります。このまま2社分を縦に貼ると、数式が動きません。
ポイント
自分で次の6列の統一フォーマットを作り、各CSVから値を移し替えます。以降の数式が全取引所で共通に使えるようになります。
- 日時/銘柄/売買区分/数量/単価/手数料
年間取引報告書が発行される取引所なら、そこに集計済みの数字が載っています。使える部分はそのまま拾えば、入力量は大幅に減らせます。
ステップ3:総平均法の取得単価をSUMIFで出す
総平均法とは、年間に買った金額の合計を年間に買った数量の合計で割り、1年分の平均取得単価を出す方法です。届出をしなければ自動的に総平均法になるため、初心者はまずこちらで組んで問題ありません。
Excelでは次の順に組み立てます。BTCの例です。
- 購入総額:=SUMIFS(購入金額列,銘柄列,”BTC”,区分列,”買”)
- 購入数量:=SUMIFS(数量列,銘柄列,”BTC”,区分列,”買”)
- 平均単価:購入総額 ÷ 購入数量
- 取得原価:売却数量 × 平均単価
注意点
- 前年からの持ち越しがある場合:その残高数量と取得金額を「期首残」の行として先頭に入れてから集計しないと、平均単価がずれます
- 移動平均法を選ぶ場合:届出が必要で、一度選ぶと原則3年は継続します。詳しい要件は国税庁の案内で確認してください
平均単価はROUND関数で円未満の扱いを統一しておくと、あとで手計算と突き合わせたときに検算しやすくなります。
ステップ4〜5:年間損益を集計して申告書に転記する
年間損益は、売却収入の合計 - 取得原価の合計 - 必要経費で求めます。これがそのまま雑所得の金額です。集計はSUMIFかピボットテーブルで銘柄別に出しておくと、数字が合わないときにどこがおかしいかを追えます。
転記先は確定申告書の「雑所得・その他」です。e-Taxなら収入金額と必要経費を入力する画面があるので、Excelで出した数字をそのまま入れれば終わります。種目は「暗号資産」など、内容がわかる名称にしてください。
使ったExcelファイルと取引履歴CSVは、後から説明を求められたときのために保存しておきましょう。手作業に不安が残るなら、Cryptactのようなツールの計算結果と突き合わせて検算する使い方もあります。




コピペで作れる無料テンプレと数値例で検算



テンプレってどこからダウンロードするの?メール登録いる?



登録なしでOK。記事の表をExcelに写すだけ!





シート3枚も作るの!?私にできるかなあ…



入力・集計・サマリーの3枚だけ。数式はコピペでいけるよ
テンプレの3シート構成と入れる数式
用意するのは新しいExcelブック1つと、シート3枚だけです。ダウンロードもメール登録も必要ありません。下の表のとおりにシート名と列を作れば、それがそのままテンプレートになります。
| シート名 | 役割 | 列の構成 |
|---|---|---|
| ①取引入力 | 全取引所の履歴を1か所に集める | 日時/銘柄/売買区分/数量/単価/手数料/金額 |
| ②銘柄別集計 | 銘柄ごとの平均単価と取得原価を出す | 銘柄/購入総額/購入数量/平均単価/売却数量/取得原価/売却収入 |
| ③年間損益サマリー | 全銘柄を合計して雑所得を確定する | 売却収入合計/取得原価合計/必要経費/雑所得 |
①には各取引所のCSVをこの7列にそろえて、上から縦に貼り足していくだけです。金額列は=数量*単価で自動計算させます。仮想通貨同士の交換は「売却」1行と「購入」1行に分解して入れます。
ポイント
ステーキング報酬やエアドロップは、受け取った時点の時価を単価に入れた「購入」行として①に入力してください。収入として計上することと、その後売るときの取得価額を決めることが、1行で同時に片づきます。
②はBTC・ETHなど銘柄名をA列に並べ、右へ数式を置きます。②の1行目が見出し、2行目からBTCとした場合はこうなります。
- 購入総額:=SUMIFS(取引入力!G:G,取引入力!B:B,A2,取引入力!C:C,”買”)
- 購入数量:=SUMIFS(取引入力!D:D,取引入力!B:B,A2,取引入力!C:C,”買”)
- 平均単価:=IF(C2=0,0,B2/C2)(取引ゼロでもエラーになりません)
- 売却数量:=SUMIFS(取引入力!D:D,取引入力!B:B,A2,取引入力!C:C,”売”)
- 取得原価:=D2*E2(平均単価×売却数量)
- 売却収入:=SUMIFS(取引入力!G:G,取引入力!B:B,A2,取引入力!C:C,”売”)
③は②を縦に足すだけです。売却収入合計は=SUM(銘柄別集計!G:G)、取得原価合計は=SUM(銘柄別集計!F:F)、必要経費は取引手数料の合計=SUM(取引入力!F:F)。最後に売却収入合計−取得原価合計−必要経費で雑所得が出ます。この3枚で申告書に書く数字までたどり着けます。
BTCを3回買って1回売った場合の計算例
数式が合っているかは、答えのわかっている数字を入れれば確かめられます。BTCを3回に分けて買い、1回だけ売った1年分で追いかけてみましょう。
| 取引 | 単価 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 購入① | 1BTC=400万円 | 0.1BTC | 40万円 |
| 購入② | 1BTC=500万円 | 0.1BTC | 50万円 |
| 購入③ | 1BTC=600万円 | 0.05BTC | 30万円 |
| 購入合計 | — | 0.25BTC | 120万円 |
②の平均単価は120万円÷0.25BTC=1BTC=480万円になります。総平均法では、いつ買ったかに関係なくこの1つの単価を年間まるごと使います。
ビト「平均単価480万円って、なんだか強そうだね!」
ロボ「強くはないよ。ただの割り算の答えだからね(笑)」
その後、1BTC=800万円のときに0.1BTCを売ったとします。売却収入は80万円、取得原価は0.1BTC×480万円=48万円。差引32万円が売買による利益です。
ここから必要経費を引いた額が雑所得になります。仮に取引手数料の合計が1万円なら、32万円−1万円=31万円が③に表示される数字です。同じ数字を手元のExcelに入れて、31万円が出れば数式は正しく組めています。
注意点
売れ残った0.15BTCの含み益には、この年の税金はかかりません。ただし平均単価480万円は翌年に持ち越して使うので、③の下に「翌年繰越:0.15BTC/480万円」とメモを残しておくと、来年の自分が助かります。
移動平均法にしたい場合の行方式の組み方
移動平均法は、買うたびに平均単価を計算し直す方法です。総平均法のように年末まで待たなくても、売った時点の利益がその場でわかります。
Excelでは①を日時の古い順に並べ替えたうえで、右側に「累積数量」「累積取得金額」「平均単価」の3列を足します。各行が前の行を参照していく行方式です。
- 購入行:累積数量に数量を足し、累積取得金額に金額を足す
- 売却行:累積数量から数量を引き、累積取得金額からは直前の行の平均単価×売却数量を引く
- 平均単価:=IF(累積数量=0,0,累積取得金額/累積数量) で0除算を避ける
売却行で引くのが「売った金額」ではなく「直前の平均単価×数量」である点だけ、間違えやすいので気をつけてください。ここを売却収入で引くと、累積取得金額がマイナスに振れて全体が壊れます。
ただし移動平均法を使うには税務署への届出が必要で、一度選ぶと原則3年間は変更できません。届出をしなければ自動的に総平均法になるため、初めての申告なら総平均法のままで問題ありません。行数が増えて手作業がつらくなってきたら、そのときにCryptactのようなツールへ移せば十分です。




Excelでハマる落とし穴と、ツールに切り替えるサイン



小さい取引だし、黙ってたらバレないんじゃない…?



取引所のデータは税務署に行く。隠す前提は無理だよ。



去年のぶんを申告し忘れてたかも…もう手遅れ?



自分から期限後申告すれば、加算税は軽く済む扱いがあるよ。
見落としやすい5つの落とし穴
Excelで組んだ人がつまずくところは、だいたい決まっています。どれも致命的ではなく、気づいて直せば済む話ばかりです。下の表で自分のシートを点検してみてください。
| 落とし穴 | 直し方 |
|---|---|
| ①仮想通貨同士の交換の入力漏れ(最頻出) | CSVの交換履歴の件数と、入力シートで2行に分解した組の数が一致するか照合する |
| ②ステーキング報酬・エアドロップの計上漏れ | 受け取った日の時価を単価にした行を必ず1行入れる。「タダでもらったから0円」にしない |
| ③前年からの残高の引き継ぎ漏れ | 入力シートの先頭に、前年末の数量と単価を「期首残」の購入行として置く |
| ④小数点の丸め誤差 | 数量は=ROUND(値,8)、金額は=ROUND(値,0)で桁をそろえる |
| ⑤海外取引所のUSDT建て取引 | 約定日の円レート列を足して換算する。国内取引所の円建て約定はそのまま使える |
地味に効いてくるのが③です。期首残を入れ忘れると取得原価が実際より小さくなり、利益が本当より大きく出てしまいます。払わなくていい税金を払わないためにも、先頭行から確認してください。
経費にできるもの・できないもの、履歴が消えたとき
必要経費として計上しやすいのは、取引手数料や送金手数料のような、その取引に直接ひもづく費用です。損益計算ツールの利用料や関連書籍代も、その取引のために使ったと説明できる範囲なら計上の余地があります。
ポイント
- 入れやすいもの:取引手数料、送金手数料、損益計算ツールの利用料
- 慎重に判断するもの:パソコン代やネット回線代(プライベートと兼用なら使用割合で按分する考え方になります)
按分の線引きに万人共通の正解はありません。迷う費用が出たら自己判断で押し通さず、税務署の相談窓口や税理士に確認するのが結局いちばん安全です。
取引履歴が見つからないときは、あきらめる前に順番があります。まず取引所に再発行を依頼し、それでも足りない分を残高履歴や入出金明細から復元していきます。
ビト「消えたらもう終わりかと思ってた…」ロボ「残高の動きから逆算できることも多いよ」
無申告のリスクと、過去の申告漏れに気づいたら
「バレないのでは」という前提は、もう成立しません。取引所は税務署へ情報を提出しており、円に出金していなくても取引の記録そのものは残ります。脅しではなく、前提として押さえておきたい事実です。
期限内に申告しなかった場合、本来の税額に無申告加算税や延滞税が上乗せされます。放置した期間が長いほど負担は重くなるので、面倒だからと先送りするほど不利になる仕組みです。
過去年分の漏れに気づいたときは、次の順で動きます。
- すでに申告済みなら修正申告:出した内容を正しい数字に直します
- そもそも出していないなら期限後申告:遅れていても自主的に提出します
- 金額が大きく判断に迷うなら税理士に相談:加算税の扱いも含めて確認できます
税務署の調査を受ける前に自分から申告したほうが、加算税は軽くなる扱いがあります。気づいた今が、いちばん傷の浅いタイミングだということです。
そのうえで、先ほど挙げたExcelの限界サインに当てはまるなら、CryptactのようなCSV取り込み型のツールへの切り替えも検討してみてください。利用料はかかりますが、取り戻せる時間と数字の正確性のほうが大きくなるケースは珍しくありません。


履歴管理までラクなら来年の計算も5分で終わる



毎年この作業やるの…?さすがにしんどいよ〜!



大変なのは履歴集めだけ。数式は一度組めば来年も使えるよ。



じゃあ取引所はたくさん持ってたほうがお得だよね!



増やすほどCSVも増える。最初は1〜2社が計算ラクだよ
手間の8割は「履歴をそろえる工程」
実際にExcelで1年分を計算した人の時間の使い方を分解すると、意外なことがわかります。数式を組む作業は初年度の一度きりで、毎年繰り返すのはCSVを取ってきて列をそろえる工程のほうです。
| 作業 | 初年度 | 2年目以降 |
|---|---|---|
| 3シートと数式を組む | あり | 不要(使い回す) |
| CSVを取って6列にそろえる | あり | 毎年あり |
| 集計・転記 | 数式が自動 | 数式が自動 |
つまり翌年以降に残るのは「履歴をそろえる」だけ。だからこそ取引所を選ぶ時点で履歴がきれいに出るかどうかを見ておくと、来年の確定申告はCSVを貼るだけの数分で片づく仕組みになります。
コインチェックが初心者の1社目に選ばれる理由
その観点で最初の1社に挙がりやすいのがCoincheckです。東証プライム上場のマネックスグループ傘下で、金融庁登録済みの暗号資産(仮想通貨)交換業者として運営されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営体制 | 東証プライム上場マネックスグループ傘下/金融庁登録済み |
| アプリ | ダウンロード数7年連続国内No.1 |
| 最低購入額 | 500円から/国内最大級の通貨数 |
| 履歴の出力 | 会員ページから取引履歴CSV・年間取引報告書 |
この記事の文脈でのメリット
- 取引履歴をCSVで落とせる:この記事の6列フォーマットに写しやすい形で出てきます
- 年間取引報告書も出る:1年分の集計値を照合の答え合わせに使えます
- 500円から試せる:計算の練習台にするのに金額のハードルが低いです
注意点
- 仮想通貨には価格変動リスクがあり、購入額を下回ることもあります。投資するかどうかはご自身の判断でお願いします
口座開設は公式サイトから申し込めます。買うかどうかは別として、履歴の出方を先に確かめておくと来年の自分が助かります。
ビト「1社目ってどこでもいいの?」
ロボ「履歴が出しやすい所が後で効くよ」
ビト「コインチェックはCSV出るの?」
ロボ「取引履歴も年間報告書も落とせるよ」
ビト「じゃあ来年は貼るだけだね!」
ロボ「6列にそろえる手間はぐっと減るね」
ビト「もう税金こわくないね!」
ロボ「値動きの上下は別問題。そこは慎重に」
口座は増やしすぎない:確定申告がラクになる選び方
もちろん1社に限る必要はありません。bitbankをはじめ金融庁登録済みの国内取引所は履歴のCSV出力に対応しており、手数料や取扱通貨の好みで選んで問題ありません。
ポイント
ただし口座を分散させるほどExcelに貼るCSVが増えます。列名も並びもバラバラなので、そのぶん移し替えの手間が毎年積み上がります。
年に数回の売買しかしないうちは、1〜2社に絞るほうが税金計算の観点では明確にラクです。取引所を増やすのは、その手間を引き受けてもいいと思えるようになってからで十分間に合います。
よくある質問(FAQ)


Q1. 含み益にも税金はかかりますか?
持っているだけなら、その年の申告対象にはなりません。税金がかかるのは、売却したり他の通貨に交換したりして損益が確定したときです。買った通貨の価格が3倍になっていても、売らずに年を越したなら計算する行そのものが発生しません。
Q2. 仮想通貨の損失は翌年に繰り越せますか?
繰り越せません。仮想通貨の利益は雑所得に区分され、株式の譲渡損失のような繰越控除の制度が用意されていないためです。その年の他の雑所得と相殺してなお残った損失は、翌年に持ち越さずそこで切り捨てになります。
Q3. 給与所得と損益通算できますか?
できません。相殺できるのは同じ雑所得の枠の中だけです。仮想通貨で大きな損失が出ても、給与から源泉徴収された所得税が戻ってくるわけではない点に注意してください。「損したから還付される」と考えていると、期待した金額と食い違います。
Q4. 利益が20万円以下なら何もしなくていい?
給与所得者で年間20万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別途必要です。所得税だけの特例なので、「20万円以下=完全に何もしなくていい」ではありません。手続きの方法はお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
Q5. Excelと損益計算ツール、どちらを使うべき?
国内取引所だけで年間の取引が数十〜百件台なら、Excelで十分に足ります。数百件を超える場合や、海外取引所・DeFi・NFTが絡む場合は、CryptactのようなCSV取り込み型のツールのほうが、かかる時間と正確性の面で見合うことが多いです。判断に迷う取引が多いなら、税務署や税理士への確認もあわせて検討してください。
ビト「じゃあ来年もExcelでいいのかな?」
ロボ「取引が数百件に増えたら乗り換えどきだよ」
ビト「増えるってことは儲かってるってことだね!」
ロボ「その皮算用は先に置いておこうか(笑)」
🔰初心者でも500円から始められる安心の国内取引所










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まとめ|Excelで足りるなら、まず総平均法から





SUMIFS一発でいけるなら私にもできそう!



そう。数式は一度組めば来年から貼るだけだ。



CSVを6列にそろえるところが
スタート地点なんだね。



日付・取引所・通貨・数量・
円・区分。この6つだけでいい。



交換した分を2行に分けるの、
絶対忘れないようにしなきゃ!



そこが一番の落とし穴だからね。
気づけたなら大丈夫だよ。



ステーキング報酬も
入れ忘れちゃいけないんだよね。



受け取った日の時価でね。
前年の残高の引き継ぎも忘れずに。



総平均法って、
全員で平均点を出すこと!?



自分の買値の平均だよ。
クラス全体じゃない(笑)



何件くらいまでExcelでいける?



数百件を超えたりDeFiが絡むと
ツールのほうが安全だよ。



よーし、今年の履歴CSVを今夜ダウンロードするぞぉ〜!


国内取引所だけで年間の取引が数十件から百件台なら、仮想通貨の税金計算はExcelで十分に完結します。やることは、各取引所からダウンロードした履歴CSVを「日付・取引所・通貨・数量・日本円金額・区分」の6列にそろえること。あとはSUMIFSで買った数量と金額を合計して、総平均法の平均単価を出すだけです。記事で紹介した3シート構成(履歴・平均単価・損益)をそのまま写せば、それがもうテンプレートになります。外してはいけないのは3点だけ。仮想通貨同士の交換は「売った」と「買った」の2行に分解すること、ステーキング報酬は受け取った時点の時価で計上すること、そして前年の残高と平均単価を今年のシートに引き継ぐこと。ここさえ守れば、大きな計算違いは起きにくくなります。
まずは今年ぶんの取引履歴CSVをダウンロードして、6列に整えるところから始めてみてください。1月から順番に貼り付けていけば、数式は最初に一度組むだけで、来年からは貼るだけで済みます。取引が数百件を超えたり、DeFiやNFTが絡んで履歴が追いきれなくなったら、そこは無理をせず計算ツールに切り替えるのが安全です。経費に入れてよいか迷うものは、自己判断せず税務署や税理士に確認しましょう。
これから取引を始める方は、履歴CSVが素直にダウンロードできる国内取引所を選んでおくと、翌年の自分がかなり楽になります。











