ビットコインETFから1日で4億8490万ドル流出、ブラックロックのIBITが最大の2億770万ドル
ビトちゃん1日で4億8490万ドルも抜けたの!?ブラックロックのIBITがいちばん多いって、人気者ほど売られちゃうってこと?



IBITは規模が最大のETFだから、動く金額も大きくなりやすいんだよ。2番目はフィデリティのFBTCで、1億510万ドルの流出だったのさ。





じゃあ、ETFからお金がどんどん逃げてる真っ最中なの?なんだかソワソワしてきたよ…



直前9日間の流入の約81%が1日で消えたのは確かに痛いね。でも累計の純流入はまだ578億ドル残っていて、総崩れとまでは言えないんだ。
米国のビットコイン現物ETF(証券取引所で株のように売買できる投資信託)から、10月7日の1日だけで4億8490万ドルが流出しました。Decrypt(ディクリプト)のETFトラッカーによると、6月25日以来の大きな流出額です。
銘柄別では、ブラックロックのIBITが2億770万ドルで最大となり、フィデリティのFBTCが1億510万ドルで続きました。この上位2本だけで、流出全体の6割超を占めた計算になります。
また、この1日の流出で、直前9取引日に積み上がった流入額の約81%が帳消しになりました。およそ2週間かけて少しずつ買われてきた分が、わずか1日で出ていった形です。
一方で、ETF全体の累計純流入額(流入から流出を差し引いた合計)は578億ドルを維持しています。厳しい1日だったことは確かですが、投資家が一斉に資金を引き揚げる「取り付け騒ぎ」と呼べる状況ではありません。
ETFの資金の出入りは、大口投資家の動きを映す指標として注目されています。今回の流出が一時的なもので終わるのか、それとも続くのかが、当面の焦点になりそうです。
なぜ今売られたのか?米30年債利回り5.7%と原油高がビットコインの逆風に
今回の資金流出は、仮想通貨そのものの悪材料ではなく、マクロ経済(金利や物価など経済全体の動き)の変化が主な原因とみられています。10月7日、米30年債利回りは約5.7%と2002年以来の高水準に達し、株式も過去最高値圏から下落しました。
同じ日、北海ブレント原油は1バレル約100ドルで取引を終えています。背景には、ホルムズ海峡周辺で10月2日以降、少なくとも1日1件のペースで続く船舶への攻撃があり、原油高が長引く要因となっています。
この流れを整理すると、原油高がインフレを招き、インフレがFRB(米連邦準備制度理事会)をタカ派(利上げに前向きな姿勢)にさせ、その結果として債券利回りが高止まりする、という連鎖です。
利息を生まないビットコインにとって、これは不利な構図です。米10年債で5%超の利回りが得られるなら、数日で6%下落することもある資産をETFで持つ理由は薄れます。機関投資家はこうした比較を常に行っており、その判断が資金の流れを左右します。
実際、FRBは9月に2023年以来となる利上げに踏み切り、7日公表の議事要旨では大半の当局者が年内の追加利上げを想定していました。ただし、CMEの予測では10月の利上げ確率は19.4%にとどまり、市場はなお懐疑的です。
今後の見通し:FRBの追加利上げ観測とホルムズ海峡情勢が焦点
今後の焦点は、FRBの次回会合となる10月27〜28日と12月8〜9日の2回です。9月会合の議事要旨は次の利上げ時期を示しておらず、どちらの会合で動くのかが注目されます。
予測市場のMyriad(ミリアド)は、10月の利上げ確率を17%とみています。ただし原油高が続けば、12月会合に向けて追加利上げ観測が強まる可能性も残ります。
その原油価格を左右するのが、中東の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の情勢です。船舶への攻撃が収まらない限り、原油高から金利上昇へとつながる逆風は続きやすい構図です。
足元では、ビットコインが8日に一時81,749.83ドルまで下落しました。CoinGlass(コイングラス)によると、24時間で約4億2900万ドルの建玉が清算(強制決済)され、その87.5%は値上がりに賭けた買いポジションでした。
ETFの10月の収支も、序盤4営業日の3億2160万ドルの流入から、7日時点で1億6330万ドルの流出超過に転じています。「10月は上がりやすい」という意味のUptober(アップトーバー)が今年も“トリック”で終わるのかどうかは、ハロウィンまで残り23日の金利と原油の動き次第といえそうです。
よくある質問
Q1. ETFからの大量流出はビットコイン暴落のサインですか?
1日の流出だけで、暴落のサインと決めつけることはできません。ETFの資金は毎日出入りしており、10月7日の流出は6月25日以来の大きさでしたが、それだけで流れが変わったとは判断できないためです。
ビットコインの価格は、今週つけた86,978ドルの高値から約6%下げています。今後の注目点は、流出が何日も続くかどうかです。
Q2. 金利が上がるとなぜビットコインに不利なのですか?
金利が上がると、利息を生まない資産を持つことの機会費用が大きくなるためです。機会費用とは、別の使い道を選んでいれば得られたはずの利益のことです。
たとえば利回り5%の米国債に100万円を投じて満期まで持てば、年5万円ほどの利息が見込めます。このため、値動きの大きいビットコインをあえて持つ理由が弱まりやすくなります。
Q3. 「Uptober(アップトーバー)」とは何ですか?
英語の「Up(上昇)」と「October(10月)」を組み合わせた造語です。10月はビットコインが上がりやすいという、市場の経験則を指します。
実際、ビットコインは10月に6年連続で上昇しましたが、2025年は3.69%下落して連勝が止まりました。過去の傾向は将来の値動きを保証するものではありません。季節的な傾向だけで投資を判断しないよう注意が必要です。
📚 あわせて読みたい:ビットコインはETFの資金流入/流出で動く?初心者向けにニュースの見方を「答え合わせ→テンプレ」で解説
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まとめ:Uptober失速でも累計流入は578億ドル、焦らず金利動向を見守ろう



結局、1日の大量流出はびっくりしたけど、原因はビットコインそのものじゃなくて、金利と原油のほうだったんだね!



そうそう、ポイントは3つだよ。①累計578億ドルの流入はまだ残ってる、②逆風の正体は高金利と原油高、③次の山場は10月27〜28日のFRB会合ってわけさ。





じゃあ慌てて売り買いしないで、金利のニュースを見ておけばいいんだね。Uptober復活を願って、ハロウィンは矢印の仮装に決めたよ!



うん、流出が続くかと会合の結果を落ち着いて確認すればいいんだ。ただその矢印、さっきから下向きに付いてるよ。
10月7日の流出は6月25日以来の規模でしたが、累計純流入578億ドルという土台はなお大きく残っています。このため、今回の動きは「撤退」よりも「様子見」に近いと読むこともできます。
一方で、逆風の正体はマクロ環境です。30年債利回りが約5.7%に達し、原油高も続いています。こうした状況では、利息を生まないビットコインに資金が戻りにくい状態が当面続く可能性があります。
当面の確認ポイントは、次の3つに絞られます。
- ETFからの流出が数日以上続くかどうか
- 10月27〜28日、12月8〜9日のFRB会合での利上げ判断
- ホルムズ海峡の情勢と原油価格の行方
また、8日には買いポジション中心の清算が起きました。値動きが荒い局面では、借入で取引額を膨らませるレバレッジ取引のリスクが高まります。投資判断は、ご自身の資金計画とリスク許容度に照らして行ってください。
今回の流出は、ビットコインが米国の金利や原油といった世界経済の動きに強く連動する資産になったことを示しています。Uptoberの行方は、ハロウィンを待たずに金利の数字が先に教えてくれるでしょう。












