ビトちゃん取引所に置きっぱなしって、
やっぱり危ないのかな?



1年以上持つ予定で、数十万円以上なら検討の価値ありだよ。



ハードウェアって…
重たい金庫を買って家に置くの!?



金庫じゃないよ、
手のひらサイズのUSB端末なんだ(笑)





でも端末って1〜3万円もするんでしょ?
迷っちゃうよ



買うかどうかは保有額・期間・売買頻度の3つで決めるんだ。



私は買うべき側?いらない側?
今すぐ知りたいよ!



まずは結論のチェックリストから
一緒に見ていこう。
ハードウェアウォレットは、1年以上売らない予定で保有額が数十万円を超えるなら検討する価値が高く、短期売買が中心の人や保有額が10万円未満の人は、取引所保管と2段階認証(ログイン時の追加確認)の徹底で足りることが多いです。
DMM Bitcoinの流出事件や、SNSの「取引所に置きっぱなしは危険」「Not your keys, not your coins」という声に不安を覚えつつ、端末代やシードフレーズ(復元用の英単語)の自己管理が重荷で迷っていませんか。
まず判断基準を確かめ、仕組み、取引所に預けるリスク、メリットとデメリット、安全な買い方、取引所に置き続ける場合の対策と順に読めば、自分にとっての答えがはっきりします。
👉この記事で分かること
- 保有額・保有期間・売買頻度で分かれる「必要な人・不要な人」の判断基準
- 取引所保管・ソフトウェアウォレット・ハードウェアウォレットの違い
- 過去の流出事件と、国内の法律で守られる範囲・守られない範囲
- Ledgerなど機種の選び方、安全な購入先、シードフレーズの保管方法
- 取引所に置き続ける人が今日やっておくべき最低限の対策


ハードウェアウォレットは必要か?3つの基準でわかる結論



結局、私には必要なの?不要なの?



保有額・期間・売買頻度の3つで分かれるよ。



10万円くらいでも買ったほうがいい?



端末代が1〜3割になるから、まだ急がなくていいよ。
必要な人・不要な人のチェックリスト
判断の軸は①保有額 ②保有期間 ③売買頻度の3つです。次の2つのリストで、自分に当てはまる項目がどちらに多いかを数えてみてください。
必要寄りの人
- 1年以上は売る予定がない
- 保有額が数十万円以上ある
- 海外取引所やDeFi(取引所を通さずに使う金融サービス)を利用している
- 取引所の破綻リスクも避けておきたい
- 復元用のメモを自分で厳重に保管できる
不要寄りの人
- 毎日〜毎週のペースで売買している
- 保有額が10万円未満
- 紙での管理や機械の操作が苦手
- 利益が出たらすぐ日本円に換えたい
チェックが多かった側が、今のあなたの目安です。同じくらいの数だった人は、次の保有額と売買頻度の話を読むと判断しやすくなります。
保有額ごとの目安(10万円未満・数十万円・100万円超)
金額で線を引くときは、端末代が保有額の何割にあたるかを見ると納得しやすくなります。端末代は機種と購入先によって1〜3万円程度なので、保有額が10万円だと端末だけで1〜3割を占めます。
10万円未満なら端末代は割高です。取引所で2段階認証を徹底し、出金先アドレス(送金先を示す文字列)を登録済みのものだけに限る設定があれば、それを使うほうが現実的です。
数十万〜100万円になると、端末代の割合はおおむね1割以下まで下がります。長く持つ予定があるなら、このあたりから検討を始める価値があります。
100万円を超えると、1か所にまとめて置いたまま失ったときの影響が大きくなります。全額を移す必要はなく、長く持つ分の一部だけをLedgerのようなハードウェアウォレットへ移して分散するかどうかを考える目安になります。
ポイント
ここで挙げた金額はあくまで目安です。失っても生活に響かない金額は収入や資産全体によって人それぞれ違うため、最終的な線引きはご自身で決めてください。
短期売買なら取引所、長期保有ならウォレットが合う理由
毎日や毎週売買する人は、コインを取引所に置いておくほうが合理的です。値動きを見てすぐに注文でき、ウォレットとの間で送金する手間も送金手数料もかかりません。
一方、ガチホ(売らずに長く持ち続けること)の場合は、動かさない期間が長いほど、取引所の流出や破綻のリスクにさらされる時間も長くなります。持つ期間が長い人ほど、ハードウェアウォレットの価値は高まります。
ハードウェアウォレットの弱点は、売るときに一度取引所へ送る必要があり、今すぐには売れないことです。ただ、年単位で持つつもりの人なら、この不便さはほとんど問題になりません。どちらで保管するかは、ご自身の売買スタイルに合わせて選んでください。


ハードウェアウォレットとは?取引所やアプリ型と何が違う?



ウォレットって、お財布アプリと何が違うの?



秘密鍵をネットから切り離して持てる点だよ。





秘密鍵って、家の合いカギみたいなもの?



近いね。持っている人が本当の持ち主なんだ。
秘密鍵をネットから切り離して持つ仕組み
Ledgerに代表されるハードウェアウォレットは、コインそのものを入れておく箱ではありません。中で守っているのは秘密鍵(コインを動かすための暗証番号のようなもの)です。秘密鍵をオフラインで保管し、送金のときだけ端末の中で署名する道具と考えるとわかりやすくなります。
署名とは「この送金は持ち主が認めた」という証明をつける作業のことです。送金は次の流れで進み、秘密鍵は一度も端末の外に出ません。
- パソコンやスマホのアプリで送金先と金額を入力する
- 取引の内容がケーブルなどを通じて端末に送られる
- 端末の画面で送金先と金額を確かめ、本体のボタンを押して承認する
- 端末の中で署名が済んだ取引だけがアプリに戻り、ネットワークへ送られる
このため、パソコンやスマホがウイルスに感染していても、端末のボタンで承認しない限り送金されません。ただし、承認の前に端末の画面で送金先を確かめることが前提です。
また、コインの記録はブロックチェーン(取引履歴を記録する公開の台帳)上にあります。端末を失くしても、シードフレーズ(秘密鍵を復元するための12〜24個の英単語)があれば別の端末で復元できます。裏を返せば、端末よりもシードフレーズの管理のほうがずっと大事だということです。
「Not your keys, not your coins」の意味
この言葉を初心者向けに訳すと、「秘密鍵を持っていない人は、本当の持ち主ではない」という意味です。取引所に置いたコインは、取引所が秘密鍵を管理しています。アプリに残高が表示されていても、実際は取引所に預けている状態です。
自分で秘密鍵を持てば、誰の許可も要らず好きなときにコインを動かせます。その代わり、シードフレーズを失くしたり盗まれたりしても、取り戻してくれる窓口はありません。
ポイント
自由と責任はセットです。秘密鍵を自分で持てば取引所の破綻や出金停止の影響を受けにくくなりますが、管理のミスはすべて自分に返ってきます。
3つの保管方法を比較表でチェック
取引所保管、ソフトウェアウォレット(スマホやパソコンに入れるアプリ型のウォレット。MetaMask(メタマスク)など)、ハードウェアウォレットを5つの項目で並べました。
| 項目 | 取引所保管 | ソフトウェアウォレット | ハードウェアウォレット |
|---|---|---|---|
| 安全性 | 取引所の管理体制しだい | 中(鍵がスマホやPCの中) | 高い(鍵はオフライン) |
| 手間 | 少ない | 中くらい | 多い |
| コスト | 追加費用なし | アプリは無料のものが多い | 端末代1〜3万円程度 |
| 自己責任の範囲 | 小さい(鍵は取引所が管理) | 大きい(鍵は自分で管理) | 大きい(鍵は自分で管理) |
| 向いている人 | 短期売買・少額の人 | DeFiをよく使う人 | 長期保有・高額の人 |
安全性と手間は、片方を取るともう片方を手放すトレードオフの関係にあります。どれが正解かは使い方しだいです。表の「向いている人」の行を先ほどのチェックリストの結果と見比べると、自分に合う置き場所を絞り込めます。


取引所に置いたままは危ない?過去の流出事件と国内の保護ルール



取引所に預けたコイン、本当に消えるの?



国内でも2018年と2024年に大きな流出があったよ。





えっ、そのとき預けてた人はどうなったの?



補償されたけど、法律で決まった義務じゃないんだ。
金融庁に登録した国内の取引所に預けた仮想通貨は、法律で一定の保護を受けています。ただ、過去の事件を振り返ると、守られた部分と守りきれない部分の両方が見えてきます。
Coincheck・DMM Bitcoin・FTXで起きたこと
国内外で大きく報じられた3つの事件を、時期と規模、その後の対応で整理します。
| 時期 | 取引所 | 起きたこと | その後の対応 |
|---|---|---|---|
| 2018年1月 | Coincheck | NEM(ネム)約580億円相当が流出 | 保有者約26万人に日本円で補償 |
| 2022年11月 | FTX(海外) | 経営破綻し、世界中で出金が停止 | 日本向けのFTX Japanは2023年2月に出金を再開 |
| 2024年5月 | DMM Bitcoin | 4,502.9BTC(ビットコイン)、約482億円相当が流出 | グループ会社から550億円を調達して顧客のBTCを全額保証。その後は口座と資産を他社へ移して廃業 |
DMM Bitcoinの件では、2024年12月に警察庁とFBI(米連邦捜査局)が、北朝鮮系のハッカー集団TraderTraitor(トレーダートレイター)の関与を発表しました。金融庁に登録した大手の取引所でも、組織的な攻撃の標的になりうると示した事件です。
FTXの破綻では、国内と海外で結果が分かれました。世界中で出金が止まるなか、FTX Japanは国内ルールによる分別管理が効き、約3か月後に出金を再開できたのです。この差を生んだのが、次に説明する国内の保護ルールです。
分別管理とコールドウォレット保管義務で守られる範囲
資金決済法(電子マネーや仮想通貨などのルールを定めた法律)と内閣府令によって、国内の取引所には主に次の3つの義務があります。
| ルール | 中身 | 守られること |
|---|---|---|
| 分別管理 | 顧客の資産と会社の資産を分けて管理する | 会社のお金と混ざらず、顧客の分を切り分けられる |
| コールドウォレット等での保管 | 顧客の仮想通貨の95%以上を、ネットから切り離したコールドウォレット等で管理する | ネット経由の不正アクセスで大半を一度に盗まれにくい |
| 履行保証の仮想通貨 | ネットにつながったホットウォレットで管理する分と、同じ種類・同じ量の仮想通貨を別に持つ | ホットウォレットから流出しても、顧客に返す分を確保しておける |
3つ目は法律上「履行保証暗号資産」と呼ばれます。FTX Japanの出金再開は、親会社が破綻しても顧客の資産が分けて管理されていたからこそ実現しました。この仕組みが実際に機能した例といえます。
全額補償は法律上の義務ではない
見落としやすいのが、流出したときの補償です。DMM Bitcoinや2018年の事件で補償が実現したのは、会社やグループに支払える体力があったからです。
全額補償は法律で決まった義務ではなく、銀行預金のような公的な保証制度もありません。つまり、次のような損をする可能性はゼロではありません。
注意点
- 会社の体力を超える規模の流出が起き、補償しきれなくなる
- 出金が止まっている間に値下がりしても、資産を別の場所へ移して守れない
国内の取引所は何も守られていないわけではなく、かといって万全でもありません。この限界があるからこそ、取引所に預けるだけでなく「自分で持つ」という選択肢が生まれるのです。


メリットとデメリットは?買う前に知りたい落とし穴



ハードウェアウォレットなら絶対安全だよね?



ハッキングには強いけど、弱点もちゃんとあるよ。



端末をなくしたら、全部パーになるの?



シードフレーズがあれば別の端末で戻せるよ。


メリット:ハッキングや取引所の破綻から資産を切り離せる
ハードウェアウォレットの強みは、コインを「ネット」と「取引所の経営」の両方から切り離せる点です。具体的な場面で見ると、次の3つになります。
メリット
- ハッキングに強い:秘密鍵をスマホやパソコンに置きません。そのため、スマホを盗まれたり乗っ取られたりしても、鍵のデータそのものは抜き取られません
- 取引所のトラブルと無関係:取引所で流出事件や破綻、出金停止が起きても、ウォレットへ移した分は影響を受けません
- 自分の判断で動かせる:深夜や連休中でも、取引所の手続きを待たずに自分のタイミングで送金できます
取引所に預ける期間が長いほど、その間に何かが起きる可能性も積み重なります。1年、2年と売らずに持つ人ほどメリットが大きくなる道具です。
デメリット:シードフレーズを失うと誰も復旧できない
その代わり、取引所に任せていた手間と責任を、すべて自分で引き受けることになります。
デメリット
- 端末代がかかる:前述のとおり1〜3万円程度の出費です
- 初期設定と保管の手間:シードフレーズを紙に書き写し、火事や水濡れ、人目を避けられる保管場所まで考える必要があります
- すぐに売れない:売るには取引所へ送り直し、入金の反映を待たなければなりません。送金手数料もかかるため、急落時にすぐ売るのは難しくなります
- 操作ミスの責任はすべて自分:送金先を間違えても、取り消してくれる窓口はありません
最も重いのは、何を失ったかによって結果がまったく違う点です。
| 起きたこと | 資産を取り戻せるか |
|---|---|
| 端末が壊れた・なくした | シードフレーズがあれば、別の端末で復元できる |
| シードフレーズのメモをなくした(端末は無事) | 端末が使えるうちに、新しいシードフレーズで作り直したウォレットへ移せば守れる |
| 端末とシードフレーズの両方を失った | メーカーを含め、誰にも復旧できない |
| シードフレーズを他人に見られた | 端末が手元にあっても、資産を抜き取られるおそれがある |
端末は買い直せますが、シードフレーズは買い直せません。本当に守るべきものは端末ではなく、シードフレーズのメモです。
ハードウェアウォレットでも防げないミスと詐欺
ハードウェアウォレットは、持ち主が承認した取引に署名するための道具です。承認した内容そのものが間違っていれば、端末は止めてくれません。
- 送金先の間違い:アドレスのコピーミスや、ネットワーク(送金に使うブロックチェーンの種類)の選び間違いは、承認した時点で取り消せません
- 悪意のあるコントラクトへの承認:DeFiやNFT(デジタル作品などの持ち主を示すトークン)のサイトで、コントラクト(自動で動く取引プログラム)に「コインを動かしてよい」と許可を出すと、あとから資産を抜き取られることがあります
ハードウェアウォレットの利用者を狙うフィッシング(本物を装ってだます手口)にも、よくある型があります。
注意点
- 偽の公式アプリ:検索結果やアプリストアに本物そっくりの管理アプリがまぎれ込み、起動するとシードフレーズの入力を求めてきます
- 偽の公式サイト:URLが1文字だけ違うサイトへ誘導され、偽のアプリをダウンロードさせられます
- 「ファームウェア更新が必要」という偽メール:ファームウェア(端末の中で動く基本ソフト)の更新を口実に、偽のリンクを開かせようとします
ポイント
サポートやDMでシードフレーズを聞かれたら、100%詐欺です。アプリの入手や更新情報の確認は、公式サイトのように、ブックマークしておいた公式の入口からだけ行いましょう。





必要と判断したら?Ledgerの選び方と安全な始め方



必要そうだけど、どれを選べばいいの?



代表はLedgerとTrezorの2つだよ。



Ledgerはどんな人に向いてるの?



スマホ連携や対応コインの多さを重視する人だね。



フリマで安く買えたらお得だよね!



それは危険!公式か正規代理店で買おうね。





届いたら、まず何をすればいいの?



初期設定で出る単語を紙に書いて保管するよ。
LedgerとTrezorの違いと選ぶポイント
ハードウェアウォレットの代表的なメーカーが、LedgerとTrezor(トレザー)です。秘密鍵をオフラインで守る点は同じですが、安全をどう確保するかの考え方が異なります。
| 項目 | Ledger | トレザー |
|---|---|---|
| 設計の特徴 | セキュアエレメント(改ざんに強い専用チップ)を搭載 | ソフトウェアがオープンソース(プログラムが公開されている)で、誰でも中身を検証できる |
| ラインナップ | Nano S Plus、Nano X、Flex、Staxなど。対応コインが多い | 購入前に公式情報で対応コインを確認 |
| 向いている人 | 多くのコインをまとめて管理したい人 | 仕組みの透明性を重視する人 |
Ledgerでは、2023年に発表された任意の有料サービスLedger Recover(レジャー・リカバー)が議論を呼びました。シードフレーズを暗号化して3つに分け、それぞれ別の会社に預けておく仕組みです。
紛失したときの備えになる一方で、「シードフレーズは端末の外に出ない」という前提と合わないのではないか、と懸念する声が上がりました。申し込まなければ使われないサービスなので、使うかどうかは自分で決められます。
ポイント
- 対応コイン:今持っているコインと、これから買う予定のコインに対応しているか
- スマホで使うか:スマホ中心なら、Bluetooth(無線接続)でつながるNano Xが候補になる
- オープンソースを重視するか:中身を検証できることを優先するならトレザーも候補になる
- 予算:機種によって差があり、1〜3万円程度の幅で考える
4つの条件が決まったら、公式ストアで機種を比べると、自分に合う1台を絞り込みやすくなります。迷ったときは、持っているコインに対応しているかを最優先にすると失敗しにくくなります。
購入は公式ストアか正規代理店だけにする
ハードウェアウォレットは、どこで買うかで安全性が大きく変わります。安さにつられて次のような入手先を選ぶのは避けてください。
注意点
- フリマアプリの出品
- Amazonマーケットプレイスの第三者出品
- 中古品や「未開封」をうたう転売品
こうした入手先で買った端末には、改ざんされていたり、あらかじめシードフレーズを記入したカードが同梱されていたりする詐欺のリスクがあります。記入済みのカードの言葉を使うと、同じ言葉を知る出品者に資産を抜き取られてしまいます。
正常な端末なら、初期設定のときに端末が自分で新しいシードフレーズを作ります。最初から単語が書かれたカードが入っていたら、そのカードは絶対に使わないでください。
シードフレーズの正しい保管方法と家族への伝え方
シードフレーズは紙に手書きするか、火や水に強い金属プレートに刻んで保管します。デジタルで残すと、ネット経由で盗まれる入り口を自分で作ってしまいます。
| 保管方法 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 紙に手書き | OK | ネットから切り離せる。火や水に弱いので保管場所に注意 |
| 金属プレートに刻む | OK | 火事や水濡れに強い |
| 写真・スクリーンショット | NG | 自動バックアップでクラウドに上がることがある |
| クラウド・メモアプリ・メール | NG | アカウントを乗っ取られると読まれてしまう |
保管場所は1か所に絞らず、自宅の耐火金庫と別の場所に分けておく方法もあります。火事や盗難で、すべての控えを同時に失うリスクを減らせます。
相続への備えも大切です。本人に万一のことがあると、家族はウォレットの存在すら知らないまま資産を失いかねません。エンディングノートなどで、「どこに何があるか」だけを家族に伝えておきましょう。
ポイント
エンディングノートに書くのは「ハードウェアウォレットを使っている」「控えは耐火金庫にある」といった場所の情報までにします。ノートが新たな控えにならないよう、シードフレーズの単語そのものは書き写さないでください。


不要と判断したら?取引所に置くなら最低限やること



私は売買が多いから、取引所に置いたままでいい?



それも合理的だよ。ただ守りの設定は必須だね。



2段階認証って、ログインのときだけ?



出金や送金先の登録にもかけておくと安心だよ。
売買を頻繁にする人や、保有額がまだ少ない人にとって、取引所に置いたままにするのは合理的な選択です。端末代がかからず、思い立ったときにすぐ売買できるからです。そのかわり、アカウントを乗っ取られないための設定は必ず済ませておきましょう。
2段階認証と出金アドレスのホワイトリスト
2段階認証とは、パスワードに加えて、使い捨ての確認コードでも本人かどうかを確かめる仕組みです。コードの受け取り方は主に2種類あり、安全性に差があります。
| 方式 | 仕組み | 注意点 |
|---|---|---|
| SMS | 携帯番号あてにコードが届く | SIMスワップ(携帯番号を他人のSIMに移される手口)でコードを奪われるおそれがある |
| 認証アプリ | スマホのアプリが短い間隔で新しいコードを作る | 機種変更の前に引き継ぎ手順を確認しておく |
ポイント
- 2段階認証はSMSより認証アプリを選ぶ
- ログインだけでなく、出金と送金先の登録にもかける
- パスワードはほかのサービスと使い回さない
- これから口座を作る人も、開設したらまず2段階認証を設定する
さらに、出金アドレスのホワイトリストに対応している取引所なら、設定しておきましょう。登録したアドレスにしか出金できなくなるので、万一ログインされても知らないアドレスへ送られにくくなります。
フィッシング対策と取引所の分散
フィッシングとは、本物そっくりの偽サイトに誘導して、IDやパスワードを盗む手口のことです。次の3つを習慣にするだけで、被害にあう確率を大きく下げられます。
- 取引所にはブックマークからログインする
- SMSやメールに書かれたリンクは開かない。「口座を凍結します」のように急がせる文面ほど疑う
- ログイン通知メールを有効にして、身に覚えのないログインにすぐ気づけるようにする
保有額が大きくなってきたら、1社に集中させず、複数の取引所に分けて持ちましょう。1社で流出や出金停止が起きても、ほかの口座の資産はふだんどおり動かせます。
分けて持っていても落ち着かない金額になってきたら、ハードウェアウォレットを改めて検討するタイミングです。
よくある質問(FAQ)


Q1. 取引所からハードウェアウォレットへ移すと税金はかかる?
自分の取引所口座から自分のウォレットへ移すだけなら売買ではないため、原則として課税対象にはなりません。ただし、送金手数料として支払った仮想通貨の扱いは損益計算に関わるため、送金日・数量・手数料を記録し、取引所の取引履歴も保存しておきましょう。判断に迷うときは、税務署や税理士に確認すると安心です。
Q2. 端末が壊れたり失くしたりしたら資産はどうなる?
コインの記録は端末の中ではなくブロックチェーン(取引記録をみんなで共有する台帳)上にあるため、シードフレーズがあれば新しい端末で復元できます。失くした端末もPINコードで守られていますが、念のため早めに復元し、新しく作ったウォレットのアドレスへ資産を移しておく方法もあります。
Q3. 自分に万一のことがあったら家族は引き継げる?
家族がシードフレーズの保管場所と使い方を知らなければ、資産は誰にも引き出せなくなります。エンディングノートなどに「ハードウェアウォレットに仮想通貨がある」ことと、シードフレーズの保管場所だけは書いておきましょう。ノートにシードフレーズそのものを書き写すと盗み見のリスクが増えるため、場所を伝えるだけにしておくのが無難です。
Q4. 中古やフリマで安く買っても大丈夫?
避けるべきです。中身を改ざんされた端末や、シードフレーズが最初から記入されたカードを同封し、そのまま使わせて資産を抜き取る詐欺のリスクがあります。Ledgerなら公式ストアか正規代理店から新品を買い、初期設定で自分の手で新しいシードフレーズを作るのが基本です。
Q5. MetaMaskなどのソフトウェアウォレットだけでは不十分?
MetaMask(メタマスク)のようなソフトウェアウォレットは無料で便利ですが、秘密鍵がネットにつながったスマホやパソコンの中にあるため、ウイルスやフィッシングの影響を受けやすくなります。少額の日常使いはソフトウェアウォレット、長期保有分はハードウェアウォレットと、金額と用途で使い分ける方法が現実的です。
🛡️ 初心者こそ最初に買うべき理由










仮想通貨を始めたばかりの方ほど、Ledgerでの自己保管をおすすめします。取引所破綻リスク(FTX事件のような)から大切な資産を守れるからです。
初心者向けモデル「Nano S Plus」なら1万円台から購入可能。リカバリーフレーズ24語さえ控えておけば、本体紛失時も資産を完全復旧できます。
創業10年以上・累計700万台の実績がある業界スタンダード。少額からでも自己保管を始めるのが、長期投資の正解です。
- ✅ Nano S Plusは1万円台から購入可能
- ✅ 24語のリカバリーフレーズで紛失時も完全復旧
- ✅ 創業10年以上・累計700万台の販売実績
- ✅ 公式サイト購入で正規品保証・初期不良交換対応


まとめ





必要かは保有額・期間・売買頻度で決まるんだね!



そう。長期で数十万円以上なら検討の価値ありだよ。



短期売買や少額なら取引所保管でもいいの?



2段階認証と出金先の登録制限が前提だよ。



買うなら公式ストアか正規代理店だったね。



うん。中古やフリマ品は細工のリスクがあるよ。



復元用のシードフレーズはどう保管するの?



紙に書いてオフライン保管。写真もNGだよ。



24単語、全部覚えて頭の中に保管しとくね!



忘れたら二度と戻せないよ!紙に書こうね(笑)



紙だと火事や水濡れが心配だなぁ…



火や水に強い金属プレートに刻むのも手だよ。



2段階認証と出金先登録、今日やるぞ!
もう金庫番の気分!?


ハードウェアウォレットが必要かどうかは、保有額・保有期間・売買頻度の3つで判断できます。数十万円以上を長く持ち続けるなら、取引所の外で自分の資産を管理できるハードウェアウォレットは検討する価値が高いといえます。一方で、短期売買が中心の人や保有額が少ない人は、取引所に預けたまま2段階認証を徹底するだけで足りることも多いです。どちらが合うかは人によって違うので、ご自身の状況に当てはめて決めてください。
買う場合は、公式ストアか正規代理店を選びましょう。ウォレットを復元するための単語の並び(シードフレーズ)は紙や金属プレートに書き写してオフラインで保管し、写真やクラウドには残さないのが基本です。取引所に置いておく分も、2段階認証と、登録した宛先にしか送金できなくする出金アドレスのホワイトリストは、今日のうちに設定しておくと安心です。
これから取引所を選ぶ方は、2段階認証や出金先の登録制限に対応した金融庁登録済みの国内取引所で口座を開設し、保有額が増えてからハードウェアウォレットを検討するという順番でも十分です。











